kabukabumanさんのブログ
アマゾンのPERは335倍、アップルは19倍(´-ω-)ウム
アマゾンの株価は妥当なのかという議論は以前からありますが
今年も株価が上昇を続ければPER400倍超えも視野に入りそうです。
何故ならアマゾンはグロース銘柄を代表する企業なので
売り上げが幾ら伸びても利益は殆ど横ばいで配当もありません。
これはグロース銘柄が利益の大半を新規投資に回すためで
アマゾンの場合は毎年1兆円規模の設備投資を行っており
株価は年間30%の売り上げ増を織り込んでいると言われています。
因みにアマゾンの売上高は「1995年=51万ドル ➡ 2016年=1360億ドル」と
驚異的に増加していますが、売上高の急増に伴い
2010年以降の前年比は2011年の+40%を最後に+30%を超えた年はありません。
つまり今後は売り上げの伸びが鈍化し
株価もピークアウトの可能性が高いのではないでしょうか。
<アマゾンの売上高増加率(前年比)>
2011年=40.4%、2012年=27.1%、2013年=21.8%
2014年=19.6%、2015年=20.2%、2016年=22.0%
次に時価総額と株価収益率を同じグロース銘柄であるアルファベットと比較すると
以下の様になります。
〇アマゾン 時価総額=6396億ドル PER=335.03倍 無配
〇アルファベット 時価総額=8067億ドル PER=38.78倍 無配
株価収益率に10倍もの開きがあるのは
アマゾンの投資額がそれだけ多いためですが
新規投資による成長が何時までも続くとは思えません。
因みに2016年度決算は、売り上げの60%を占める北米のクラウド事業が牽引し
営業利益は13%増の12億5,500万ドルと好調でしたが
海外市場は売上高18%増、営業利益4億8,700万ドルの赤字という結果に終わり
海外投資の成果獲得が大きな課題だと思われます。
<アップルとマイクロソフトはどうか>
〇アップル 時価総額=9088億ドル PER=19.27倍 配当利回り=1.42%
〇マイクロソフト 時価総額=7067億ドル PER=30.99倍 利回り=1.83%
余談ですが、バリュー投資家で知られるウォーレン・バフェット氏は
2016年に初めてアップルに投資しましたが
自分の孫がiPhoneを使っているの見て投資を決断したと言われています。
*ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーハサウエイが保有するアップル株
保有総数=1億3400万株(保有比率2.61%)時価総額=237.18億ドル
ところでウォーレン・バフェット氏が唯一後悔したのは
アマゾンに投資をしなかったことだそうです。
バリュー投資家にとってグロース銘柄は投資対象外だったのかも知れませんが
両社の株価はこの10年間で「アップル=約9倍、アマゾン=約17倍」上昇しており
この結果を見ると彼が後悔した理由が解かります。
しかしアップルのPER=19.27倍はナスダック銘柄の平均を約5pt下回っており
まだ割安というのは大きな魅力だと思います。(アマゾン=335.03倍)
そう考えるとバフェット氏の後悔が薄らぐ日はそう遠くない様な気がします。
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りす栗さん こんばんは。
正直なところアマゾンが何処へ向かおうとしているのかよく解かりません。
昨年は米高級食品スーパーの「ホールフーズ・マーケット」を
過去最高額の1兆5000億円で買収すると発表し市場を驚かせました。
また動画配信サービスにも5000億円投じたと伝えられており
二つの案件だけで2兆円を超えています。
そのうち世界中の大手スーパーマーケットが買収され
地球上の食料をアマゾンが支配する様になるかも知れませんね。
何とも恐ろしい企業です。