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急騰後

週末の日経平均は20296.45(-51.63)一週間で大きく上げ、日足は転換線、基準線、雲を上抜け、パラボリックは上昇。ただしMACDは急騰した後、頭を丸めている。ローソク足は4つもギャップをあけており、RSIは86と異様な高さ、ボリンジャーも一時+2σの外に飛び出るという異常値を記録した。週足も窓を開けて上昇、基準線の攻防から、一気に転換線を抜けて、パラボリックも上昇、MACDもプラスに顔を出している。月足は基準線、転換線の上、パラボリックも上昇だが、MACDの水準は2015年の8月の水準からはかなり低く、頭を丸めつつある。


ドル円は111.99(-0.48)日足は雲の上、基準線転換線の上でパラボリックも上向き、MACDもプラス圏を上昇。週足は基準線、転換線を上抜けてようやく雲の上に顔をだしたところだがMACDは上昇しつつもまだゼロラインの下。さらに月足は基準線の下、転換線の下で雲の中、MACDもゼロ近辺にとどまっている。月足チャートの下降トレンドはまだくずれているとは言えないところ。


予想外の総選挙ということで、株は突然沸騰したように上昇した。なるほど、与党有利という状況のようではあるが、あまりにも大義のない総選挙で、野党共闘や新党結成の話もあり、これほどはしゃげる内容なのか、疑問なしとしない。北朝鮮リスクもさしあたり遠のいたといった判断が働いたようだが、トランプと金正恩の口撃は、常軌を逸しており、双方とも全面戦争の愚を犯すほど正気を失っているとは思わないが、偶発的な軍事衝突が起き、核戦争の瀬戸際に至る可能性はないとは言い切れない。翻ってアメリカの経済だが、トランプ政権の経済政策の行方は依然不透明なままで、アメリカの10年物国債の金利は、確かに底を打って上昇し、2.274%あたりまで戻してきているものの、まだ週足で見ると下降トレンドの枠内で、MACDもゼロラインの下だ。これを反映したドル円の動きは、日経平均とはだいぶ異り、16年末からの下降トレンドの枠内である。

来週は日経平均は権利落ちがあり、それを埋め戻せるかどうか、が当面の焦点だろう。ドル円は週足の雲の上限、MACDのゼロラインがどうなるかが気にかかる。


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