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どこまで反転するか?

週末の日経平均は19909.50(+102.60) 一目均衡表日足では基準線、転換線を窓をあけて上抜け、雲の上限19944でおさえられ、雲の下限19908のすぐ上で止まった。パラボリックは陽転、MACDはマイナス圏から大きく上昇、DMIもDI+が大きく上昇、ADXも拡大、モメンタムもゼロラインを越えて大きく上昇。安値を更新していた状況から一気に回復してきた形である。しかしローソク足はいわゆる三空となっていて、窓埋めの下落が起きる可能性がある。RSIは70%近辺に接近、ストキャステイクスも天井に届いており、基準線は下向き、雲の上限も下限も下降していて、更に上昇が続くのは難しそうにも思える。ただしTOPIXはざらば高値を抜いてきており、リスクオンが続けば日経平均が後を追う可能性もないとはいえまい。

 週足でみると、結局、先週は基準線の攻防だったが、それを守り抜いて上昇、転換線を上抜けて大きな陽線を出した。ただし6月以来の上値抵抗線で頭を抑えられている形になっているし、パラボリックもまだ下降基調。MACDは底打ちしてシグナルを抜けてきているが、まだゼロラインに届いていない。DMIはDI+が優勢になっているものの、ADXは低下、モメンタムも底打ちしているがなおマイナス圏にある。下降する上値抵抗線をはねのけて6月の高値に挑戦する勢いがあるかどうかはわからない、という印象だ。

 月足はどうか。雲の上、基準線の上だが、転換線まで下げてきてそこで反発した形。しかし2015年7月以来の上値抵抗線を抜けてはおらず、パラボリックは上昇基調だが、MACDはシグナルを切ってきており、DMIはDI+とDI-が拮抗してADXはゼロ近辺。上昇の勢いがとまってきて下降に転換する気配も感じさせる。

 全体としては日経平均は、短期で急激に戻したものの、当座天井をうつ可能性があり、中期的には下降する上値抵抗線をはねのけるにはやや力不足かも、という印象だ。


ドル円は土曜6時の時点で110.82(+0.55)。日足では、基準線、転換線の下から一気に上抜け、雲に突入したが押し返され、雲の下限110.72のすぐ上で止まった形。パラボリックは陽転しているが、MACDは上昇しているがわずかにゼロラインに届いていない。一方DMIは、DI+がDI-と拮抗、ADXはなお低下している。

 週足は先週雲の下限を下抜けたが、一気に戻して雲の中を上昇、基準線、転換線をいったん突破したが、雲の上限で抑えられて下降、基準線110.88のすぐ下まで押し返された形。パラボリックは下降のままで、MACDは底打ちしているがまだマイナス圏、DMIはマイナスがなお優勢。

 月足は雲の中、依然基準線、転換線の下でパラボリックは上昇しているものの、MACDはわずかにマイナス、DMIはDI+が低下してきていて、DI-が優勢である。2017年夏以来の、上値と下値を切り下げる下降トレンドのバンドの中にあるようにみえる。

 ドル円の方は、短期ある程度戻してきたが、雲の上限ではねかえされ、長期の下降トレンドは変わらず、中期もなお下降方向を維持しているのではないか、と思われる。


ドル円も日経平均も、節目を守り抜いて反発したが、まだ中期的な潮目を変えるところまではきていないのではないか、という感じである。


先週火曜日に、アメリカが譲歩して安保理が全会一致で決議を採択したところから、北朝鮮リスクが後退したと市場が受け止めたのが反発のきっかけといわれている。開戦寸前までのリスクを織り込んでいたので、その買戻しということかもしれない。しかし結局北朝鮮は金曜日にミサイルを打ち、日本列島を沈めるとかいった脅しを繰り返しており、事態はちっとも改善しない。シリアなどと違って、さすがのトランプも北朝鮮への武力攻撃が、膨大な犠牲者を生み出すことが分かっているので、簡単に武力攻撃に踏み切れないだろう。しかしこのままの状況で、グアムやハワイにまで水爆を積んだICBMが届くようになるのをアメリカが黙ってみているとはやはり思えない。中国が、現体制の崩壊や38度線以北にアメリカ軍がくるのは許さない、といった発言をしているとも伝えられているが、これは逆にそういう条件を守れば、何らかの手段をとることを許容するとも受け取れる。再三再四顔に泥を塗られている誇り高い習近平政権も、何らかの動きをみせる可能性はある。いずれにせよ、北朝鮮リスクは深まりこそすれ、消えているわけではない。もし市場が楽観しているとすれば、ある時点で足元をすくわれる危険がある。


アメリカの経済の先行きについても、新規失業保険申請件数が予想を下回り、CPIが0.4%上昇と予想を上回ったということで好感されたようだが、金曜日発表の小売売上高は0.2%減と6か月ぶりの落ち込みとなったと伝えられ、手放しの楽観は禁物。トランプ政権は、民主党指導部を抱き込んで、当面債務上限の問題を12月まで先延ばししたが、これも問題を先送りしたに過ぎないし、かえって共和党の議会指導部との対立が激化してますます政策が停滞する可能性もある。ドルが買われた背景には、10年債の金利が2.042を底に反発して2.20まで戻してきていることがあるように思われる。ただし転換線、基準線は越えてきているが、まだ雲の下で、MACDは反発しているがまだマイナス圏、週足も基準線、転換線の下で雲の中で転換線のところまで戻したにすぎず、MACDはマイナスであり、急激な下落の自律反発の域をでていないともいえ、中期的に潮目が変わったとはまだ言えそうもない。


月足や週足のパラボリックなどをもとに考えると、ドル円の方は、長期的には2015年6月を頂点とした下降トレンドにあり、下げの第一波A波が2016年10月あたりで底をうち、上昇B派が2016年12月に天井をうって、下降C派にはいっているようにみえる。実際、月足週足MACDも週足のDMIのD+も同じように天井を打って変動し下げてきている。日経平均は巨視的には、2015年8月あたりで頂点をうった下降トレンドにあり、下げのA派が2016年10月で底を打って反転したが、こちらはまだB派の途上にあり、2017年5月に天井をつける動きのように見える。月足MACDは同じように下げて底を打って戻してきたが、頭を丸めつつある。日銀のETF買いなどがあるためか、日経平均の方が動きが遅いが、長期的には、日経平均もドル円の動きとおなじような動きになるのではないだろうか。ドル円と日経平均を比べると2017年にはいってからの日経平均の動きは、ドル円の動きから離れダウに引っ張られて上方にかい離している。8月半ば以降、ドル円との相関が回復してきたが、それでも両方のチャートを並べると、まだ日経平均が上方にかい離しているという印象はぬぐえない。実際、昨年11月半ば、110円あたりの日経平均は18000円あたりだった。もっとも日経平均とドル円の3か月の相関関係はこの間、0.8から-0.2まで目まぐるしく変動しており、輸出企業の業績を左右するドル円が日経平均の最も重要な決定因子であるという考え自体が少なくとも短期的な相場の予想にはあまり役に立たないかもしれないが。


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