kabukabumanさんのブログ
スペイン総選挙新興左派が躍進(ポデモスが第三党へ)
[東京新聞 12/21夕刊]
スペイン総選挙は20日夜(日本時間21日未明)、投票が締め切られ、即日開票された。
下院(350議席)で、ラホイ首相率いる与党の国民党は第一党を維持したが
単独過半数を大きく割り込み、新興勢力の「急進左派ポデモス」が第三党に躍進した。
各党は連立協議に入る見通しだが、難航は必至とみられ、政局が混乱する恐れもある。
スペイン内務省の21日未明の暫定集計結果によると
国民党は得票率28.72%で123議席を獲得したが、前回2011年の186議席から大きく後退した。
二大政党の一角で左派の社会労働党は前回から20議席減らし90議席。
後退した二大政党に対し、2014年に結党した「ポデモス」は友好政党も含め69議席を獲得し躍進。
中道右派のシウダダノスも40議席で、新興勢力が議席を伸ばした。
選挙結果を受けラホイ氏は20日夜、マドリードの国民党本部で支持者に対し
「政権樹立を試みる。スペインには安定した政府が必要だ」と訴えた。
しかし、いずれの政党も過半数を大きく割り込み、連立協議は難航する可能性が高い。
政局が不安定化すれば、立ち直りつつあるスペイン経済に水を差す恐れもある。
今回の選挙は2011年に社会労働党に代わって政権を担ったラホイ氏や国民党への審判が大きな争点だった。経済危機後、景気は回復しつつあるが、国民の間には依然として20%を超える高い失業率などへの不満がたまっていた。
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<ポデモス>
2014年1月に、大学教授などが中心となって結党された新興政党で
反緊縮(積極的な財政出動や予算拡大)を初め
年金受給開始年齢の引き下げ、国庫負担による最低所得補償
公的医療と教育の充実、基幹産業の国有化
さらには政界に蔓延している汚職の一掃などを訴え、急激な躍進を遂げた政党。
因みに党首のパブロ・イグレシアス氏は「ドイツの植民地にはなりたくない」と発言しており
与党が連立政権の樹立に失敗すれば政局は混迷を極め
スペイン経済は再び泥沼化する恐れがあります。
こうした背景から、欧州各国の長期国債利回りは揃って上昇しています。
http://jp.investing.com/rates-bonds/european-government-bonds?maturity_from=100&maturity_to=180