kabukabumanさんのブログ
欧州の金融市場は比較的冷静なのに・・・・・
[ベルン/ロンドン/ニューヨーク 29日 ロイター]
ギリシャ支援協議決裂後初の取引となった週明け29日の欧州金融市場では
株やユーロ圏周辺国の国債が急落したものの、パニック的な様相は見られなかった。
ユーロ圏の株式は、ECBが量的緩和策を開始する前の年初の水準をなお大きく上回っている。
ギリシャ情勢の影響を受けやすいスペイン、イタリア、ポルトガルの南欧諸国は国債利回りは22━34ベーシスポイント(bp)上昇したが
ユーロ圏債務危機が深刻化していた2011─12年につけた高水準を依然下回っている。
ユーロは大半の通貨に対し売られたが、対ドルでは切り返した。
ユーロ買いを入れることでポジションを巻き戻す動きが出たと市場関係者は話している。
ユーロ/ドル は一時1.0956ドルまで値を下げたが、ニューヨーク午前中盤の取引ではプラス圏に浮上。直近では約0.20%高の1.1186ドルで取引されている。
ラボ銀行のシニア通貨ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は
ユーロに対し「パニック感は全くない」として、取引は秩序だっていると話した。
また独連邦債が上昇していることも、投資家が欧州資産から完全には引き揚げていないことを示唆していると指摘した。
独連銀の前総裁で現在はスイス銀行大手UBS の会長を務めるアクセル・ウェーバー氏は銀行関連の会議で「欧州の統合が崩壊することはないと確信している」と言明。
「理にかなった解決策があると誰もが感じている。合理的な解決策を見い出すには時間がかかるものだが、欧州ではこうした解決策にたどりつくのに、アジアの金融市場が開く直前までかかることが常だ」と述べた。
ただ、ギリシャ支援協議の合意期待からこのところ上昇していた欧州大手銀行株は売り込まれた。
Stoxx欧州600銀行株指数 は4%下落。過去4年に事業売却や資産圧縮などを通じギリシャへのエクスポージャーを縮小してきたが、ギリシャ危機がさらに悪化し、他のユーロ圏諸国にも影響が拡大するとの懸念が重しになっているもようだ。
ブルガリア、マケドニア、アルバニア、セルビア、ルーマニアでは数百万の国民がギリシャ銀の子会社に預金しており、南・東欧では今後、ギリシャ危機の余波が波及する可能性がある。同地域の中銀は影響を最小限にとどめるため、ギリシャ銀の子会社に対し、資金に親会社の手が及ばぬよう遮断することを指示した。
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昨夜のNY市場は一見過剰反応に思えますが、暫く高値を更新していたので
タイミング的には反動が出易い環境だったと思います。
また今日の日経平均は自律反発も予想しましたが、NY株安に引き摺られ2万円の攻防になりそうです。
本来ならば、ここは国内機関投資家の買い支えに期待したいところですが
残念ながら本邦の機関投資家は金融不安に異常なアレルギーを持っていますから
安値を積極的に拾うことは無さそうです。
むしろこういう時は個人の方が買い向かうケースが多いと考えていますが
買っても安心して持ち越せる地合いではないので、不用意な押し目買いは禁物です。
「買いたい病」(私もそうですが)の方はヘッジを施すなど、くれぐれもご用心下さい!
gaspさん おはようございます。
ギリシャ問題はほぼ織り込み済みだと考えていますが
世界的に株高傾向にあったので
投資家心理としては過剰反応に陥る可能性が高いと思います。
しかしどう考えてもこれ以上暴落する理由は見当たりません。
私は基本様子見ですが、中小型の材料株には3~5%下に指値を入れています。
因みに今日反発しても自律反発(ショートカバー)の域を脱しないと思うので
日経平均が2万円を割れば、強気に転じるつもりです。
というか、むしろ2万円割れを待っているというのが本音ですが
こういう時は得てしてその手前で下げ止まることが多いですね。