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ソフトバンクの本質は投資ファンドなんですね

ソフトバンクは216億ドルで買収した米スプリントの赤字が膨らんでいることから

仮に減損処理を行った場合、その金額は-1兆7700億円に上ると言われています。


ところがスプリントを買収した当時の円相場は1ドル82円。

これに対して現在の円相場は1ドル120円ですから

買収金額216億ドル×120=2兆5920億円。

つまり全額減損処理を行ったとしても、為替差益を加えると

2兆5920億円-1兆7700億円=8220億円の利益が残る計算になります。

但し買収後のスプリントは赤字が続いていますから216億ドルで売れるとは限りませんが

仮に30%ダンピングしたとしても損はしません。


スプリント買収に関しては不安視する声が多くありましたし、現状も厳しい状況ですが

為替変動という保険が掛けられていたことを考えると、高い買い物ではなかったのかも知れません。


因みにソフトバンクの投資含み益は既に10兆円を超えているそうで

決算書だけ見れば財務内容に一抹の不安を感じますが

同社を事業会社ではなく投資会社だと考えれば、決して悪い内容ではないと思います。

http://www.softbank.jp/corp/irinfo/stock/performance/


参考までに同社の主な投資歴と投資リターンの一覧表を見付けたので引用します。

週刊ダイヤモンド(2015年1月24日号に掲載)





2件のコメントがあります
  • イメージ
    masa_takaさん
    2015/5/24 22:33
    これで仮に金融不安が再燃して株価が急落すると一気に苦しくなりますね。もちろん当面そんなことはなさそうですが。それにしてもすごい投資家ですね。
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2015/5/24 23:04

    masa_takaさん コメント有難うございます。


    孫社長は自分の後継者にグーグルから引き抜いた

    ニケシュ・アローラ氏(インド人)を抜擢する意向の様ですが

    孫氏の目の黒いうちは大丈夫だとしても、将来は不安だと思います。


    最近はインドの企業に積極的な投資を行っていますが

    その内容を見ると、ソフトバンクの本業とは全く無縁の企業も含まれています。

    私の様な凡人には到底理解不能な思惑があるのかも知れませんが

    こうした数々の投資に関わる資金の源の一つは

    国内の携帯事業による収益ですから、本来ならば利用者や

    株主に対して利益を配分しても罰は当たらないと思います。


    しかしこれもまた「孫マジック」なのでしょうね

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