yuhsanさんのブログ
GPIFの効果じわりと
「株は需給で決まる」この言葉ほど、今日の大幅な上げを説明するものを知りません。
GPIFの日本株配分の大幅引き上げについては、すでに昨日の夜半のシカゴ相場で流れ、朝方から高かったのですが、1時半ころ日銀の追加緩和が発表されると、売り大手の外国人は、「恐怖に駆られ」いっせいに売りから買いに転換したようです。結果は今年最大の上げ幅となって、年初来高値を一気に抜いてきました。
今年に入ってからの株価は、16,000円と14,000円の間のレンジ相場で、下げは急激に、上げはじり高となっています。
急落を演出したのが外国人、じり高を支えたのが政府系の金融機関を中心とした日本人。外国人が売るときは出来高が膨らみますが、日本人が買うと出来高は減り、ボラティリティーも下がります。おかげで、手数料頼りのネット証券の業績は、大幅に減益となっています。
長期にわたるもみ合いの原因は、今年に入ってからの投資環境の変化、①証券増税と②アメリカにおける金融引き締め、が大きいと見ています。
証券増税は、昨年まで10%だった譲渡所得税が、倍の20%になったわけですから、短期売買を繰り返す個人投資家にとっては、大変な負担増です。
昨年15兆円もの日本株を買った外国人投資家は、本国の金融引き締めで、今年からは引き上げに掛かっています。私は5兆円ほど売ると見ていますが、彼らの本心は高値で売り抜けたいところですから、相場を壊すほどは売ってきません。
いっぽう買い手の日本人は、相場の暴落は、経済再生を掲げて発足した安倍内閣の失政を意味しますから、絶対に避けなければなりません。長期投資を援助するため制度化したNISAや年金改革なども、急激な値動きよりもじり高の展開のほうが望ましかったようです。
売り手と買い手の呼吸がぴったり合った相場展開が、今年の相場といえそうです。昨年は、だれがなにを買っても儲かりましたが、今年はこの流れを読み、投資方法と銘柄を変えた人が儲かったかもしれません。
それでは、今日の大幅な上昇後の相場はどうでしょうか。少なくとも、昨日までに発表される経済指標は、どれも芳しいものではありません。唯一企業業績だけは、円安に支援され想像以上に好調です。株価の上昇があれば、政府日銀としては、何とか消費税増税に耐えられそうです。
それが、満を持して発表されたGPIF改革と日銀の追加金融緩和です。これで、外国人の売り大手を完全に眠らせることができました。ヘッジファンドの決算対策も終了したと思われますので、ここから外国人が売ってくるとは思いません。
今日までに発表された企業決算は予想以上に好調です。政府日銀も引き続いて、消費増税対策を打ち出すことも期待できます。11月中の16,000円の維持から、年末に向けて18,000円への高値挑戦を想定しています。
今年は、昨年と違い国内投資家の節税対策売りも出ないと思いますので、需給関係はきわめて良好です。年末商戦に参加するのも面白いかもしれません。
かわうそくんさん
おはようございます
コメントいただきありがとうございます。
株価は「短期は需給で、長期はファンダで決まる」というのが持論ですが、
今年の投資環境は、その実証に適していたのでしょうね。
これからもご覧いただければ幸いです。
おちゃちゃさん
こんばんは
今日こんなに上がるとは、びっくりです。
せいぜい300円くらいかと思っていた「日記」原稿書き直しです。
でも、こんなことって、そうそうありませんもんね。
いつも見ていただいたうえに、励ましまでいただきありがとうございました。
勉強になりました
ありがとうございます