yuhsanさんのブログ
1-6 長期と短期投資を比べてみると
著者の投資の目的は、「長期の資産形成を通じて老後を豊かに送る」ことにあります。
なぜ、短期でなく長期なのでしょうか?
答えは、長短投資法の特徴と手法を、比べてみれば明確です。特に、利益の源泉と配分の方法に注目してください。
★ 短期取引=ゲーム(ギャンブル、ばくち)
利益の源泉と配分: 参加者の掛け金(期待利益)を取り合う。必ず損失者が生じる。
手法: チャート重視と損切り。
利点: 相場に関係なく売買差益が狙える。小金があれば、いつでも参加し、いつでも退出できる。
欠点: ゲーム感覚だから大金を動かさない代わりに、資産形成意欲もない。
★ 長期取引=資産形成
利益の源泉と配分: 企業の利益配分から生じ、参加者全員で値上がりと配当を享受できる。
手法: ファンダメンタル重視と塩漬け。
利点: 大金を動かすことで資産形成が計れる。経済のパイが大きくなれば、企業の利益も増え配分も増える。
欠点: 時間がかかる。相場の下落時には損失が生じる。
長期投資の問題点としては、将来に対する漠然とした不安をあげることができます。急速な科学の進歩によって、社会も、経済も、自然環境も急速に変化しています。株の明日が読めないのと同じように、1年先の日本の姿が見えてきません。大震災が起きるかもしれないし、地球の温暖化で海面が上昇し、日本沈没だって考えられます。地政学リスクや、思想や文化の侵略……、なにが起きても不思議ではありません。
自然災害や外国との紛争以外にも、バブル以後「失われた20年」といわれたデフレに逆戻りし、再び長期にわたる低成長経済が続くという経済学者も多いようです。個別銘柄のリスクを取ってみても、日本航空や、東京電力の破綻という大きな事件も起こっています。
だから、「短期投資で、値幅取りで儲ける」では、ラスベガスに行って、ルーレットで儲けようとするのと変わりがありません。資本、技術、装備、人材などすべての点で勝るヘッジファンドや、機関投資家と、短期勝負で勝ち目のないゲームを争うようなものです。
むしろ、参加者全員で値上がりと配当を享受できる長期投資で、彼らにない時間という武器で勝負したいのです。少なくとも、同じ釜の飯を食った全員に利益が配分される長期投資のほうが、農耕民族である日本人の性格にマッチしているのでは、という気持ちもあります。
著者は、災害や国際紛争時の際に、日本人が取る対応能力の高さを信じています。社会も、経済も、一時的には混乱し、株式市場も大暴落は避けられないかもしれません。確かに社会的な影響は大きかったかもしれませんが、株式市場では、大きな流れの中でのひとつの出来事です。突然の災害や、予期しない社会の変化は絶えず起こっています。
海外で暮らすことや、海外へ資産の逃避をするつもりもありません。日本経済の回復を信じて、株式投資は続けるつもりです。長期投資のリスクよりも、日本企業の成長による資産形成と配当というメリットを十分考慮した上で、長期投資を選んでいるのです。
かわうそくんさん
おはようございます
コメントありがとうございます
私も長期保有者ですが、かわうそくんさんよりは、
もう少し保有期間が短そう、
子供たちに相続させるのは?
という点で違うかもしれません。
確かに昨年のアベノミクススタート時点では、配当利回りが3~5%の銘柄が、ごろごろしていましたね。
当たり前すぎて、かえって買えなかったものです。今は、2~3%になったしまいましたが、これから買うには勇気か入ります。
保有している株を売るつもりはありませんので、買うとしたら信用ということになりますが…。
利幅が取れる銘柄を探すのも大変なので、台風の接近に備えて首をすくめるだけです。
コメントありがとうございました。
中州天神さん
おはようございます
コメントいただきありがとうございました。
中州天神さんもいわれておられるように、
「日本社会も、高負担・低受益になるものと思われ、その為にも株式投資による資産運用が必要になってくるのではと思います」
まったく同感で、自分の老後は、政府や社会がやってくれることを期待しても無理です。
私も20年前に会社をやめ、以後「好き勝手」なことをやってこられました。
これはすべて「株のおかげ」「配当金のおかげ」です。
おそらく株がなかったら…、
退職金を、期待できる余生年数で割り、年金と退職金の食いつぶしで生活するしか、方法がなかったのではとの思いです。
とはいっても、退職してから退職金をふやすのでは、時間の余裕がありません。
株は現役時代から、やれるうちにやっておかなくては……。
コメントありがとうございました。
kabukabumanさん
おはようございます
いつもご覧いただいて感謝しています。
kabukabumanさんのおっしゃっているように、私も長短投資について悩んだことがあります。
結果的に今の投資法に落ち着いたのですが、ひとつの株を一生持っているつもりはありません。
長いのは10年くらいですが、大きな波が2つくらいのあとには、大掃除をして銘柄の総入れ替えをします。
ただ、入れ替えの時期は、あくまでも相場の出発点でそれ以後は、会社が減配無配にならない限り変えません。
投資家が、今のようになった最大の原因は、20年にわらるデフレのために、タンス預金が一番儲かったからで、それに証券会社も、マスコミも追従し、長期保有の不安を煽ったからだと思います。
私も、「波乗り投資法」を出版社に持ち込んだのですが、デスクから証券会社の利益にならない本は無理だといわれました。
長短、いずれに取るかは、結局「どちらが儲かるか」で決まります。
どちらも儲かる時代は、そろそろ終わりのような気がしますが……。
こんばんは
株式投資について、詳細にまとめられているのには敬服します。
皆、それぞれに投資スタイルがあり、自分に合った投資スタイルを
見つけることができれば幸いだと思います。
私も退職後、デイトレを試みましたが、出たとこ勝負の面が強くて、
目先の値動きに惑わされ、投資結果も良くなくて止める事にしました。
短~中・長期投資ですが、キャピタルが主でインカムは従の投資スタンスでいます。
4、5年後には利確か損切りで、殆どの持ち株は入れ替わっています。
常に持ち株の業績動向には注意しているようにしていますが・・・、
やはり減配等の悪材料には翻弄されています。
日本社会も、高負担・低受益になるものと思われ、その為にも株式投資
による資産運用が必要になってくるのではと思います。
yuhsanさん こんばんは!
私も真の投資は長期投資であり、短期投資はゲーム
デイトレやスキャルピングはギャンブル以外の何物でもないと思います。
ただ最近、これからの長期投資について、ふと考えることがあります。
市場では明らかに短期投資が主流になり
その結果資金はより大きなボラを求めて日々大移動を繰り返しています。
私が昨年から短期投資に首を突っ込む様になったのも
あまりにも循環物色や資金の集中する度合いが露骨だったからです。
こうしたゲーム感覚の投資は今後も衰えることはないと思いますし
そうであればチャンスを黙って見過ごすわけにもいかず
結局従来から長期投資を基本にしていた投資家も
止む無くその姿勢を崩さざるを得ない状況ではないかと考えています。
そうすると何年も同一銘柄を保有し続ける長期投資がベストなのか?
そんな疑問が頭を過り
数年に亘って関わり続ける長期投資はどうだろう?と考えました
例えば対象銘柄がボックス相場に突入した場合
一時的に投資スタンスを変え、ボックスの下限で買い戻し上限で売る。
この様な売買を繰り返しながら関わりを続け
ボックスの上限を突き抜けたらまた暫く保有を続ける。
或は下落相場が懸念される時は一旦売り、ほとぼりが冷めたら再び買い戻す。
こんな長期投資があっても良いのではないかと思いました。
無論週単位、もしくはもっと細目な売買が必要になることもあり
放置したままに出来ないのは難点ですが
よりbetterを追い求めると、私の思考はそこに辿り着いてしまうのです。
生意気なことを言う様ですが
長期投資の在り方について最近感じていることを書かせて頂きました。