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日本株は割安か?

先月東証が発表した2012年度の株式分布状況(国内全市場を対象)調査の結果によれば

海外投資家の日本株保有比率が過去最大の28%となり、国内金融機関の保有比率に並んだとのこと。

しかも今年に入り海外勢は買い、国内金融機関は売りスタンスが続いていましたから

2013年度は海外投資家が単独の筆頭株主になっている可能性が高いのではないでしょうか。http://www.tse.or.jp/market/data/examination/distribute/b7gje6000000508d-att/bunpu2012.pdf

 

特に昨年11月以降およそ10兆円に上る海外資金が流入したと言われていますが

どうやらその資金は未だに投資されたままで、海外勢の日本株に対する関心の高さが窺えます。

勿論最大の理由はアベノミクスですが、参院選後は具体的な戦略と成果が問われることになり

事実上日本株の筆頭株主になった海外勢の力が今まで以上に影響力を発揮しそうです。

 

因みにリーマンショック以降日本株が出遅れた原因として

外国人は日本企業に魅力を感じないという指摘がありました。

その主な理由は以下の通りです。

 

①日本企業は株主還元や設備投資より内部保留を優先する傾向がある

②ROE(株主資本利益率)が低い  →  株主資本コストを下回る企業が多い

③リストラに消極的

④M&Aに消極的  → ソフトバンクはM&Aに積極的という理由で外国人保有比率が7%増加

⑤過剰設備を抱えている企業多く、B.S上の簿価が嵩上げされているのでPBRが信用出来ない。

⑥英語版の開示資料が遅れがちなので外国人には不利益

⑦経営者に直接アプローチし難い

 

どれもこれも尤もな話なのですが、気になるのはROEが低いという点です。

少し古いのですが、2012年6月19日のロイターの記事が参考になると思います。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85I05620120619

 

しかし海外勢が日本市場の筆頭株主に踊り出たことで

今後日本企業の株主還元に対する圧力が高まることが予想され

内部保留に躍起になっていた日本企業も方向転換を迫られることになるかも知れません。

因みにアベノミクス成長戦略の一つである企業の設備投資促進に

外国人は大いに期待していると思います。

 

次にPERから見た割安度ですが、日経平均はどちらかと言えば割高に思えます。

今年に入り世界の主要市場の平均PERは概ね12倍前後で推移していますが

今日現在の予想PERは以下の様になっています。

 

日経平均 17.85倍 (TOPIX  14.79倍 、日経JQ平均   14.32倍)

NYダウ     13.68倍   (ナスダック    17.97倍)

上海総合     8.60

香港           9.77

インド      13.48

イギリス   11.95

ドイツ      11.73

フランス   12.08

イタリア   12.25

 

PERから見た日経平均株価に割安感はありませんが

円安傾向が現在のまま推移すれば当期のPERは2pt以上下がると予想されるため

TOPIXは割安感があると言えるかも知れません。

ただジャスダックはもう少し買われても良いと思うのですが・・・

 

ところで相場予測は十人十色で、アナリストの間でも意見が分かれますし

時には素人予測の方がズバリ的中することもあります。

ただここで大切なことは思い込まない」ことです。

 

つまり予め幾通りかのパターンを想定し

起こった事態に柔軟に対応出来る準備をして置けば良いのです。

競馬や競輪の予想はズバリ的中しなければ無意味ですが

相場や株価の予想は結果が一定のレンジ内に納まればOKだと思いますし

仮に外れても適切に対処すれば問題はありません。

 

ここでは日本株が割安かどうかを結論付けたいのですが、答えを一つに絞ることは到底出来ません。

例えば

①PERで判断すれば日経平均は割高

②当期の為替レートが1ドル100円台で推移すればTOPIXは割安

③アベノミクス成長戦略が今後評価されれば日本株はプレミアが付きブレイク?

④国内経済の成長如何に関わらず海外要因で株価が変動  ・・・・・etc

 

しかし現段階で海外勢が日本株への投資に妙味を感じていることは事実ですから

今後の日本株が間違いなく割安と評価されるかどうかは

以下のポイントが実現するかどうかに懸かっていると思います。

 

◇参院選で与党が大勝し政局運営が円滑になる

◇アベノミクス成長戦略が迅速に実行に移される

◇企業業績(先ずは1Q~2Q)が期待以上

◇為替が1ドル100円で底固めする

◇筆頭株主である海外投資家の期待が実現する

 (法人税減税・雇用制度改革・設備投資の強化・株主還元の強化 etc)

 

さて今晩もNY市場は高く始まりそうですが

このところの日本株はアジア市場に敏感なのでNYが上げても終日気が抜けません。

何とも情けない話ですが明日も上海に振り回されるのでしょうか?

何れにしても戻り売り優勢ということになりそうな気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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