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日経平均株価のチャートは守ったが

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今日の東京市場の平均株価は前日比わずかなマイナスにとどめた。

 

シカゴ日経平均は12,700円であったから、この数字から見れば比較的大きな反発といえる水準という見方も出来るだろう。

 

業種別では不動産業、その他金融、電気・ガスの3つのみ上昇、下落が30業種、銘柄別でも下落が80%ちかくとなっている。

 

平均株価が小幅な続落に終わったにも関らず、ディフェンシブセクターと呼ばれて相場下落時にもしばしば逆行高する医薬品も下落しており、業種別や銘柄別で見ればほぼ全面安というかなり偏った相場となった。

 

ニュースに成るのは、日経平均やTOPIXといった平均株価であり、これが下がり続けるとそれに引き摺られて個別銘柄の株価も下がり続ける傾向にあるから、平均株価の下落率が小幅に留められたのは、底割れを回避して反転上昇させるには良いことと考えられているようだ。

 

日経平均の終値が前日比で-0.21%の12,877.53(前日比-26.49)で朝の寄り付きでシカゴ日経平均先物の米国市場終値12,700円にさや寄せして始まったことを考えるとそこから200円近いプラスとなり、日経平均で見れば株価防衛は成功したといえそうである。

 

先物主導の相場展開との説明がつくことが多く、確かに日中の時間帯ごとに見ると先物取引で出来高が急増して相場が上昇したり、下落したりと流れが変わるたびに個別銘柄や実際の日経平均やTOPIXといった平均株価が変化しているのだから、その説明は流れの変化をベースに見れば、その通りであろう。

ところが、面白いことにシカゴ日経平均先物より押し戻した筈の日経平均先物価格の方は東証の大引けである15時時点で12,680とシカゴの米国市場終値とほぼ同水準で前日比-140.00(-1.09%)なのである。

 

今日の高値は日経平均が13,106.20に対して日経平均先物が13,110.00となっていて、こちらはほぼ同じだったのに大引けである15時時点で前日比を比較すると日経平均が-26.49に対して日経平均先物が-140.00と大きな差が付いてしまったのだ。

 

もちろん、現物株の統計値である日経平均と日経平均先物の価格動向が異なるのは、別物として取引している以上当然起こりうることであり、前日の時点でも日経平均と日経平均株価には12,904.02に対して日経平均先物が12,820と差が80円強あったのだから、差が生じること事態は別に普通のことなのだろう。

 

しかし、今日の様に前日比の下落率で日経平均が-0.21%に対して日経平均先物が-1.09%と大きな差が生じたことはどう解釈すべきなのだろう。

 

現物株で計算した方のTOPIXは-1.29%とこちらは日経平均より日経平均先物の-1.09%に近いのである。

 

日経平均株価が5月24日に日中の最高値をつけた直前の最後の上昇は日経平均寄与度の高い一部銘柄に偏って上昇した無理なものだと解説されているのだ。

 

今日もその最後の上昇局面と同様に日経平均寄与度が大きいことで知られているファーストリテイリングやファナックは日経平均株価の下落に逆行しただけでなく、その属する業種の平均株価とも逆になっているのだ。

 

 

つまり、この2銘柄の日経平均への大きな上昇寄与度が、明らかに日経平均の前日比のマイナスと日経平均先物の下落率の際を作り出す上で極めて大きな役割を果たしているのである。

 

また、前場終値時点で唯一つ業種別平均が値上がりしていた不動産は、日経平均に対して仕掛け的な上昇が為された際にその代表銘柄の三菱地所の出来高が大きく膨らんでおり、アベノミクス期待で大きな上昇を演じてきた不動産株の反発を演出することで、底割れを防ごうという戦術が取られたことが見て取れるのである。

 

その他にも平均株価以上に下落する形で終わった銘柄でも、ホンダや京セラといった日経平均寄与度の大きな銘柄には通常では考えられない出来高の急増が大引けで見られるのだ。

 

ニュースで報道される東京市場の株価は日経平均そのものであり、通常は日経平均先物の価格は東京市場の終値としては報じられることは無い。

 

その辺りを熟知した心理戦として日経平均先物の価格よりも日経平均寄与度の高めの銘柄の株価の維持を目指したのであろう。

 

この戦略により黒田日銀ショック後の株価の上昇で生じたいわゆる窓を埋める形のチャートが日経平均に関しては作り出すことが出来たようだ。

 

このチャートを強調することで、日経平均先物やTOPIXで生じた前日比1%を超える下落のイメージを与えずに済むのか・・・

 

市場参加者の心理にこの作戦が効果を発揮して、来週以降の株価が大きく反発しないまでも下落傾向から脱して底割れ懸念を払拭できるのか注目する必要がありそうだ。

 

チャートで株価を読む人たちは通常個別の銘柄についてもチャートを読んでいそうにも思うのだが、日経平均のチャートだけを気にしている人も多いのだろう。

そうした人向けのメッセージとして今日の平均株価防衛が機能することを期待しておきたい。

 

なお、個別銘柄の出来高と株価のチャートについては画像を添付する都合上、この日記のコメントの形で投稿したい。

 

17件のコメントがあります
  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:15
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    ここでは現物株の日経平均のチャートと、日経平均先物の相場の流れを確認してみよう。

     

    多少の時間的な相違や大引け付近における差が生じているが、東証が開いている時間帯の相場の上下の方向性はほぼ一致している。

     

    朝の寄り付きや昼の後場の寄り付き、大引けの辺りの出来高が急増しているのは現物株も同じであり、注目すべきは現物株に比べて寄り付きとの比較で日中の時間帯の取引量が多めであることと、その出来高が急増している時間帯で相場が大きく変動することが多いことである。

     

    これは上昇のときも下落の時も同じであり、上昇を狙う買い方も下落を狙う売り方もともに仕掛け的な売買を行っていて、その攻防が激しいと上下の値幅の大きな変動が生じることである。

     

    寄り付きの直後の平均株価は一部の攻防の激しい銘柄が寄り付かずに値が決まっていないから、本格的な平均株価の方向性を巡る攻防は少し遅れて生じる。

     

    本日最初に仕掛けたのは、買い方であることは9時代前半に上昇して午前中の取引における日経平均先物の最高値を9:28に12,860として達成していることでお分かりいただけるだろう。

     

    この間の約20分ほどの出来高は寄付きをのぞくと午前中でもっとも大きなレベルの出来高を伴って上昇しており、かなり力を入れた上昇相場の演出であったことがわかる。

     

    その後は少し少な目の出来高が続いて少しずつ下落が進み12,705円をつけたところで再び出来高が増えて値を戻し、10:36に12,835円をつけるといった感じで前場は引けまでなんとか12,700円割れを防ぐ形で終えることに成功している。

     

    ところが東京証券取引所の休み時間中の12時代前半の取引が薄くなったところに売りが仕掛けられており、後場より付き直前に先物価格が急落させられたため、後場の寄り付きはギャップダウンして始まり、直後の12:33に日経平均先物が12,565を付け、それにつられて12:36に日経平均が12,575.71を付けるなど売り方に追い込まれている。

     

    そこから押し戻す為か、日経平均先物の取引はその後も前場であれば出来高が増えている時間帯と同じレベルの出来高がその後も続き、日経平均先物が13:00に12,705円へと買い方が押し戻せたかのように見えた。

     

    それを受けて今度は13:00くらいに出来高が増えて下落に転じ、13:19に12,535と再び12,000円代前半時へ下落させられている。

     

    そこからは買い方の反撃の仕掛けが入って出来高が増えて13:13には12,875まで一気に上昇してほぼ前日の日経平均終値のレベルに戻すことに成功した。

     

    その後は一進一退を繰り返した後、大引けでの底割れ阻止を狙った買い方が出来高を膨らませて上昇を演出し14:44に本日の最高値13,110という前日の日経平均終値を上回る水準まで急上昇を生み出した。

     

    この後は売り方の仕掛け的なもので下落に転じたが、大引け直前から大引けにかけては買い方がやや優勢となって大引けが12,840円という水準となったことが判る。

     

    なお、先物の方は15:00以降も取引が行われているが、大引け直後に大引けのタイミングよりも大きな出来高となって一気に12,700円前後まで暴落し、シカゴ日経平均終値の12,700円近辺に押し戻されていることも興味深い点である。

    今日の終値は買い方に花を持たせたが、夕方以降から夜の米国市場での売り仕掛けを目指しているのだろうか?

     

    それとも今日の買い方が現物株の取引時間外で下げても良いから上げを演出する時に立てた買いのポジションを時間外に解消しているのだろうか?

     

    色々と想像を掻き立てる東証大引け直後の先物の暴落である。

     

    今夜の相場とそれを受けた月曜日の相場がどうなるのか・・・注意する必要がありそうに感じる動きですね。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:19
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    ここでは日経平均株価の急落や上昇に関連する有力な相場の指標を2つ見ておこう。

     

    TOPIXの先物もやはり9時代前半に出来高が多めに推移しながら9:28に1,064.25という前場の最高値をつけている。

     

    買い方の仕掛けによる上昇が最初の仕掛けなのは日経平均と同じである。

    こうした2つの平均株価先物への同時並行的な買い上がりにより、平均株価上昇が演じられ、後に見ていく個別銘柄の上昇も演出されていく形になっている。

     

    東証が昼休みに入っていて取引の薄い12時代前半に下落が仕掛けられ、12:33に1,035.75と今日の最安値とほぼ同レベルまで売り込まれたのも同じである。

    ただ、輸出関連銘柄の比率が日経平均よりTOPIXの方が高いせいか、大引けの終値は前日比-1.29%に終わるなど、TOPIXのほうは先物とほぼ同水準で大引けとなった。

     

    一方、平均株価の下落を嫌気して売られた・・・との解説も見られたドル円相場の推移を見てみると、平均株価が前場の最高値から下落を始めた少し後から下落を始めて10時過ぎに下落しているのでここまでは解説の通り株価の低迷が先である。

     

    しかし、そこから一旦反転して上昇した後に輸出関連銘柄の比率の高いTOPIXですら10:41まで戻した水準を維持しているのに、10時20分頃から11時過ぎまでほぼ右肩下がりの円高ドル安が進んでおり、平均株価の動向とは別にドルの相場が下落に転じており、平均株価に先行して下げているのである。

     

    もっとも昼以降の相場の変動の方向性は平均株価と同じであったが、9:00時点と比べると後場はずっと円高ドル安で推移しており、東証の大引けである15:00前後の時点では96.5円前後と97.5円弱であった9:00時点より円高ドル安となるなど、輸出関連銘柄が安値水準で推移しての比率の高いTOPIXが日経平均より下落率が大きくなるのに影響しているのである。

     

    10時代半ばの頃に円高ドル安が株価に先行して生じた点や後場の輸出関連銘柄とTOPIXの低迷材料となったことを考えると、平均株価の低迷が要因となったのではなく、為替相場における円高ドル安が平均株価に影響を及ぼしたという方が適切であると私個人としては考えざるを得ません。

     

    各種報道に於ける為替相場と株式相場の関連性についての解説はしっくり来ない場合が多いのは、私だけなのでしょうか・・・

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:21
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    為替相場とTOPIXの動きを見たので、関連する輸出銘柄の代表的なものを見ておきたい。

     

    私が良くチェックしているトヨタを見てみると、6月4日の最安値で底値かと思われていた5,540円を寄り付きであっさり下回っているのがわかる。

     

    その後も日経平均が仕掛け的に買い戻されて上昇に転じたのと同様に9:20前後から仕掛け的な出来高の増加を伴って上昇したが、9時半頃につけた5680円まで戻していることがわかる。

     

    しかし、そこがほぼ天井となっており、9:45過ぎから10:00頃にも大目の出来高=買いの仕掛けで上昇したもののその後は下落、10:40頃に5,560円をつけたのが下落から戻した前場後半の最高値となってしまった。

     

    それ以降は完全に6月4日の最安値を下回り続けた。

     

    それだけに留まらず大台として意識され、実際朝方から防衛ラインとして普段より大目の買いの指値となる30万強の5,510円、40万強の5,500円という買い板を作っていたにも拘らず11:00頃に仕掛け的な出来高の急増によってあっさりと下抜けされてしまった。

     

    後場に入った後は12:45頃に売り仕掛けが行われて次の大台である5,400円すら割り込み13:20頃には5,360円まで下落してしまった。

     

    平均株価の上昇と為替相場の反転が同時並行で生じたのを受けて14:40頃に5,610円をつけて5600円台を奪回した・・・と1日チャートでは見えるが、前日比-30の水準であった。

     

    そして終値で5,480と前日比-160となり、6月4日の最安値を下回るどころか5,500円すら割り込んだままで終わっている。

     

    トヨタについては間違いなく底割れという結果といえそうである。

     

    従って、今後底値を確認しなおす動きが続くと考えておいた方が良さそうだ。


     

    トヨタのライバルとして知られるホンダも今日は基本的には同様の底抜け的な相場展開となっている。

     

    しかし、トヨタよりも日経平均への寄与度が上であるせいか、前場の株価のピークは10:00頃とトヨタよりも遅めの時間であった。

     

    もっともそこからは基本的に下落傾向で11:00頃から仕掛け的に売りに見舞われて大台の3500円を割り込んでいる。

     

    後場について言えばトヨタと違う点がいくつか見られる。12時代後半にはトヨタの様な仕掛け売りが見られなかった。

     

    もっとも、13:20頃に仕掛け的な売りに見舞われて急落して今日の最安値をつけたのはトヨタと同じであるが・・・

     

    その後の相場の変動の方向性や時間帯はトヨタとほぼ同じだったが、大引けの部分に特徴が見られる。

     

    朝一番の寄付きがもっとも出来高が膨らみ、大引けは出来高が膨らむものの朝の寄り付きより出来高が少ないのが通常である。

     

    ところが、今日のホンダは大引けの出来高が今日一日で最高となり、朝の寄付きを上回ったのだ。

     

    こうした大引けの出来高が朝の寄付きを上回った銘柄が今日は結構あった。

    後ほど見ていくファーストリテイリングやファナック、京セラ、信越化学、三菱地所、三井不動産などである。

     

    私は全銘柄をチェックしたわけではないから他にもあるかもしれないが、私のチェックした範囲内だけでこれだけあるのだ。

     

    このうち三菱地所、三井不動産の不動産2社を除くと何れも日経平均寄与度上位の常連的存在として知られる銘柄である。

     

    私も正確な理由は知らないが、ホンダは時価総額も企業規模も大きく上回るトヨタよりも日経平均寄与度が大きめになる銘柄であるのだ。

     

    つまり、今日の大引けに於ける出来高がトヨタと異なってホンダについては最大となったのは日経平均の水準を巡る攻防が過熱したことを示していると考えられるのである。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:22
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    トヨタ、ホンダと同業種で輸出比率が高く、近年の業績回復が好感されて今年大きく株価が上昇した冨士重工とマツダも

     

    基本的な値動きは2社共にトヨタ、ホンダと同じである。

     

    ただし、ホンダの日中の値幅が前日比約3%、トヨタが約4%に対して、富士重工が約8%、マツダが約6%と大きいのが特徴である。

     

    時価総額が小さく値動きが軽いこともあるだろう。しかし、もう一つ隠れた要因がある。

     

    それはこの2社は先に述べたとおり今年の上昇率が高かったこともあって信用買い残が信用売り残を大きく上回る買い超が大きめなのである。

     

    つまり、この2社を売り込むと追証の売りで売り崩せる可能性も高いのである。

     

    特に日経平均寄与度が高い銘柄ではないが、個人投資家の追証に関連する銘柄として注意しておく必要があると私個人としては見ております。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:24
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    ここでは、日経平均寄与度の上位の常連あり、特に相場変動が大きいときにはこの2社で1・2位を占め、寄与度に占める割合が極端に大きくなることのあるファーストリテイリングとファナックを見てみたい。

     

    さすがに平均株価の上昇や下降の影響を受けて、他の銘柄と同じ方向に動いていることも多いが、基本的に寄付きから引けにかけての全体で見ると右肩上がりとなっているのが特徴である。

     

    昼休みを挟んだ前場の引けと後場の寄付きではさすがにギャップダウンのスタートを強いられているし、13:20頃には売り仕掛けにより急落も見られる。

     

    しかし、特にファーストリテイリングは13:20の底値ですら、後場の寄り付きのレベルを保ち、右肩上がりの流れを崩さされていない。

     

    多くの銘柄の様に14:45頃からの下落も小さめに押さえているのである。

     

     

    その点ファナックは右肩上がりであることはファーストリテイリングと同様だが、14:45頃からの下落率2%近い急落に見舞われるなど、輸出銘柄らしい影響も受けている。

     

     

    しかし、大引けの動きはこの2社は共通している。

     

    ファーストリテイリングとファナックは共に朝の寄り付きの2倍以上の出来高を大引けで記録すると共に、大引けで値上がりを記録することに成功したのである。

     

    ホンダが大引けで朝の寄付きを上回る出来高を記録したものの、この2銘柄の様に朝の寄り付きの2倍以上の出来高には達しなかったし、値上がりを取れなかったことを考えると極めて特徴的である。

     

    つまり、この2銘柄で日経平均のプラス寄与度を大きく稼ぐため、大引けでかなり大きく買いの仕掛けを入れたのである。

     

    もちろん売り方もそうしたことを想定して大き目の成り行き売りを入れたはずだが、圧倒的に買い方が勝利を収めた模様だ。

     

    まさに日経平均という指標だけでも下落幅を小さくして、チャートを底割れしない形に保ちたいという買い方の執念が見受けられるのである。

     

    これらの売買のお陰でこの2銘柄が日経平均におけるプラスの寄与度を大きく稼いだことで、日経平均の下落率が先に述べた日経平均先物より小さく留まったのである。

     

    実に判り易い買い方の防衛戦といえるだろう。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:26
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    業種別平均株価が前場において唯一つプラスとなった不動産業の大手のうち2銘柄を見てみることにしたい。

     

    三菱地所は朝の寄り付きはマイナスからスタートし、三井不動産も朝の寄り付きはほぼ前日比横ばいだった。

     

    しかし、両銘柄共に9:10頃から既に日中の通常の時間帯よりも明白に大きな出来高で会の仕掛けが行われて9:30頃までには急上昇し、その後他の銘柄が輸出関連業種などが大きく値を崩した時間帯でもあまり値を崩していない。

     

    もちろん他の業種と同様に9:45頃に大きな出来高の買い仕掛けをしてその少し前に生じた値下がりを挽回しているし、10:00頃にも値下がりが見られたため少し出来高を増やしながら反撃して上昇に戻している。

     

    しかし、10:00過ぎの戻しのときもそれほど大きな出来高の買い仕掛けをしていないし、それ以降は11:30頃までのいわゆる前場では大きな開始かけなしに相場は大崩れせずに持っているのが特徴である。

     

    ただし、三井不動産は11時代後半から13:00過ぎまでかなり出来高を増やしながら相場を維持したのに対して、三菱地所は12:30頃からの10分程度と13:00ころに少し大きな出来高になっているものの、三井ほど出来高を増やさずに相場水準を前場引けレベルで維持する強さを見せていたという違いはある。

     

    その後の時間帯別の相場の上下への流れは他の銘柄と同様に平均株価とほぼ同じ傾向にある。

     

    しかし、大引けに朝の寄り付きを上回る大きな出来高で終値を保つ仕掛けが行われている。

     

    為替相場の円高ドル安の影響を受け難い業種であることを生かし、前日比プラスで1日の値動きが基本的に右肩上がり…というのを死守する対象に成った模様だ。

     

    結果は三菱地所は大引けで直前の取引より値を上げ、三井不動産は少しだけ下げて終わったという違いはあったものの、共に前日比プラスで上昇寄与度の銘柄として日経平均の終値の水準を引上げるのに貢献している。

     

    他の業種よりも早めに調整して、値下がりリスクが減っていたこともあるだろうが、為替相場の影響がない業種とされることも今日の様な円高ドル安局面で日経平均の水準を維持するのに使いやすかった面があってこうした相場展開になったのだろう。

     

    そして、こうした代表銘柄がしっかりと右肩上がりを維持したことで、同業種の他の銘柄にも好影響を与えたに違いない。

     

    さらに、この仕掛けの成功により、同様に早くから下落に転じていたその他金融にまで値上がりをもたらすことに繋がったのかもしれません。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:27
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    信越化学は朝の寄り付きはマイナスからスタートして大引けの方が高くなり、前日終値横ばいとなった。

     

    これに対して京セラは前日比マイナス3%近い水準であり、日経平均にマイナスの寄与をすることになったという違いがある。

     

    しかし、2銘柄は何れもホンダなどと同様に日経平均の寄与度が上位となることが多く、日経平均の価格を保つ上で重要度が高い点が共通している。

     

    そうしたことが関係しているのか、やはりこの2銘柄共に朝の寄り付きよりも大引けの出来高が多くなっている。

     

    やはり、日経平均の水準を巡る攻防の舞台に選ばれたのだろう。

     

    ファーストリテイリングとファナックのように値上がり寄与度を作り出して相場水準を維持する対象となるほど大きな影響はないが、比較的寄与度が高いことから想定外の安値にならないように買い方が防衛を行ったようだ。

     

    今後も同様の攻防の際には注目しておく必要がある銘柄といえるだろう。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 22:29
    75d90da85 763e1ae73 362e79afa 


    メガバンク3行についてみて見ると何れも前日比で僅かなマイナスに留めた…という点で共通している。

     

    株価の全体的な流れはもちろん何れも平均株価に準じている。

     

    日経平均寄与度が高い銘柄ほどではないが、主要銀行ということで朝の寄り付きの出来高こそ上回らなかったものの大引けに朝の寄り付きに近いレベルの出来高が生じており、平均株価防衛の対象となったと思われます。

     

    ただし、みずほの日中の値動きや出来高の変化は他の2行とはかなり異なる独自の動きとなっている。

     

    なんと9:15頃に朝の寄り付きを上回る本日最高の出来高を記録しているほか、9:30頃にも朝の寄り付きと同水準の出来高が生じている。

     

    そして前場の引けも朝の寄付きを上回る出来高を記録するなど、日中に何度も出来高が朝の寄り付き並みに急増しているという妙な特徴があるのである。

     

    普段から一株単価の安さゆえに出来高ランキング上位の常連なので、こういう変わった出来高の推移となったのだろう。

     

    こんな独自の出来高の推移は良いことなのか悪いことなのか…私には判断しかねるところですが、意外性があって面白く感じました。

  • イメージ
    彩美さん
    2013/6/7 23:26

    こんばんは

     

    詳しい説明で、大変参考になりました。

     

    アメリカの雇用統計が良かったので、ダウは上がり、ドル買いがすすんでいます。

     

    NK先物も上げています。

     

    ただ、為替が、ドル円、20:03に95.29円まで、円高が進みました。

     

    NKチャートは、まだ、底値を確認したとは思えません。

     

    非常に為替や、仕掛け的な動きに敏感な相場です。

    NY市場の引けに注目します。

  • イメージ
    yoc1234さん
    2013/6/7 23:45

    こんばんは。

     

    今日の値動きの不可解な部分の説明として素晴らしいですね。

     

    問題はこの米株がどこまで行くかということ。

     

    ユーロドルの動きも気になります。

     

    ドルが強いと日本政府も一安心。

     

    経済界の一個人の意見だけをのせ、

     

    民衆を欺くのは怖い。

     

    日本政府は外為で円安になればなるほど儲かるのに、

     

    無責任な発言。

     

    円安が200円になったとしても電気代はいくら上がるのか?

     

    パン代はいくら上がるのか考えれば、いい。

     

    逆に国は外為で儲けて、全部無料で配ってくれる。

  • イメージ
    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/7 23:56

    こんばんは!

     

    最近金融緩和慣れし過ぎていて、経済指標が良いとQE3の緩和が縮小するリスク…と騒いで株価が本来とは逆に下がることが良くありましたが、今日はやけに素直にスタートしていますね。

     

    でも今横に表示されているドル円相場がドル高に成っていることになっているのに97.65円ですから、今日の東証の大引けの頃とほとんど変わりませんね。

     

    ダウ平均が戻ることで日経平均も上昇しやすくなるのでしょうが、今の為替相場が続くなら、それほど強く上昇しないのかな…

     

    日経平均だけ強引にチャートを守ったものの、主要銘柄が底割れし捲くりでは、個別を狙い撃ちする形で崩されるリスクが日経平均にも残ったように思うので、安心しきれないな・・・

     

    それから、最近の米国市場の良くあるパターンとして、現地の朝方が上昇だったのに、大引けは逆に下落して終わっている場合が結構あるので、明日の朝に確認しないと安心できません。

     

    日本は微妙な相場展開だから、慌てずにじっくりと構えて参りましょう!

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    彩美さん
    2013/6/8 00:16

    再度、おじゃまします。

     

    >最近の米国市場の良くあるパターンとして、現地の朝方が上昇だったのに、大引けは逆に下落して終わっている場合が結構あるので、明日の朝に確認しないと安心できません。

     

    そうなんですよね。ダウが素直に反応していますね。

    なので、終値を確認です。

     

    >日本は微妙な相場展開だから、慌てずにじっくりと構えて参りましょう!

    為替等に敏感に反応し、上げたり、下げたりするでしょう。

    来週、寄りは良くても、先物にふられたり、為替が急に円高になり、株価も大きく動くかもしれません。

    仰る通り、慌てずにじっくりと参ります。^^

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    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/9 18:21

    こんばんは!

     

    NY市場やシカゴ日経平均は上昇したまま終えたようですね。

     

    NY市場の日本株ADRも軒並み上昇したから、明日月曜日の東京市場は素直に反転上昇しそうに思います。

     

    そうなると今回の日経平均のチャートの形を維持した効果が発揮されていく可能性もありますね。

     

    ただ、米国市場の今回の雇用統計の結果に対する反応についての米国の市場関係者のコメントが分かれているから、この先以外な相場展開が待っているかもしれません。

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    Abe_Reiji-2013 さん、こんばんは。^^

     

    >明日月曜日の東京市場は素直に反転上昇しそうに思います。

     

     反転上昇という内容、嬉しい♪

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    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/9 23:07

    こんばんは!

     

    そうそう、とりあえず月曜日に上昇に転じることは嬉しいですね。

     

    朝方にNY市場の日本株ADR終値やシカゴ日経平均にさや寄せすることは間違いないと思うのですが、その後に大引けにどうなるのかや、火曜日や水曜日まで上昇が続いて、先週末の2日間の下落分を取り戻せるのかどうか…を注視する必要があると思います。

     

    それが出来なければ、ここで生じた新たな追証が回避できないことになりますから…

     

    信用取引の買い残が多すぎる銘柄の戻り確認は、目先重要なチェック項目と思います。

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    Abe_Reiji-2013 さん、こんばんは。

     

    今日の日経平均株価終値は前日比636円高ですよ!

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    Abe_Reiji-2013さん
    2013/6/10 20:17

    こんばんは!

     

    今日は上げましたね…先週末に生じた銘柄ごとの値動きのひずみも修正が掛かった点は良かったかな…とも思います。

     

    今日の動きも分析してみたので、良かったらご覧下さい。

     

    あまり良い分析結果にならなかったですが…

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