yuhsanさんのブログ
投資環境の変化と投資法
4年間の目標を2万円においていますが、絶えず右肩上がりというわけではありません。今年に限っていえば大幅な下落はないと見ていますが、10%を超える下落も何回かは覚悟しなくてはなりません。マスコミはその都度、アベノミックス相場の終焉と告げるでしょうが、またすぐにもとの上昇相場に戻ります。
為替は、対ドルで120円を目指す方向ですが、政権与党としては、1~2%のインフレと、100円程度の為替が本音でしょうから、年内に100円を超えるような円安となれば、円安阻止の発言が出てきてもおかしくありません。
2万円の達成には、2万円を買う人がいるから成り立つのです。需給関係は、相場を動かす最大の要因です。外人買いは3月までで、以後は参議院選挙を控え、株価の維持に暗黙の協力を示す国内法人が買いに回ります。結果7月ごろまでは上昇を続け、今年の高値14,000円くらいまではありそうです。
参議院選挙で、自公と維新とで3分の2に達し、憲法改正が可能になると、株価維持の必要がなくなります。後半は、個人による証券税制改悪前の駆け込み売却と、企業によるM&Aや自社株買いで、一進一退となりそうです。富裕層による本格的な株買いは、来年以降になるでしょう。今年は前半勝負です。
これだけ急激にしかも長期間上昇が続くと、チャートやアノマリーなどは役に立ちません。一目均衡表、MACDなどで売りシグナルが出ても、無視したほうがよさそうです。少なくともこれから4年間は、デイトレより長期投資が有利になります。長期で持てば、少々の高値で買っても、いずれは利確ができます。
こうした相場環境の中、私のファンドは次のような投資方針をとります。
(1) 株式評価額は、指数の上昇の倍を目指す。
(2) ファンドからの資金流出を抑える。配当金なども株式購入に当てる。
(3) 信用取引を使ってレバレッジをかける。
(4) 持株の収益状況に細心の注意を払う。
私の投資法の基本は、相場の流れに合わせて、いい株を安いときに買い、「資金を株で増やし配当金で生活する」ことです。現状の相場は、上昇期の初期との認識です。株の選定は、すでに済ませていますので、配当で生活できるよう、資金を株で増やすのが現時点での目的です。
やることといえば、大きな流れのなかで、①底値圏でテーマ業種を想定し、②業績の向上が期待できる5~10銘柄程度を購入し、③ポートフォリオを組み、④信用取引でレバレッジをかけ、⑤年4回の4半期決算発表時に持ち株の業績動向をチェックし、⑥大きく値上がりしたものを売り、⑦持ち株を買い足してゆき、⑧業績の悪化した株を損切りする、これだけです。
私のファンドは、すべて株式で運用していますので、値上がりした株の売却益は、買い建てている信用の現引きに使います。信用取引はまず、あらかじめポートフォリオを組んだ持株のうち、動きそうな銘柄から順次買いをいれ、できるだけ長期にもって大幅な値上がりを待ちます。人気が出る前の出来高の少ないときに買うようにし、動き出したら買い乗せします。
少しばかりの値上がりでは決済しませんので、信用取引の評価損益は、たいていプラスになっています。6ヶ月の期日までに利食いできないときは、損切りし現引きはしません。損が出たときは、現物株を売って収支を合わせます。
以上が、相場上昇期から天井期にかけての投資方法です。
私の投資法の弱点は、相場が下落期に入ったときにあります。相場の転換点は後にならないと分からないこともありますが、下落時でも配当取りのため、持株を減らしたり、現金保有を増やしたりしません。ヘッジの信用売りは原則しないので、下落時はただ見送るばかりです。
このため相場の上昇期に大きく稼ぎ、下落期の損に備えておく必要があります。ポートフォリオの組み合わせにより、相場の下落時でも指数の下げよりも上で底値期を向かえることができ、出発点から1.5倍を割り込まない程度で次の底値期を迎えられれば、20年間で5倍(年間9%の複利)の目標は達成できます。
次回は、ポートフォリオに組み入れる銘柄と、買いの方法です。それではまた「あした」
もりぎんさん
コメントありがとうございました。
3ヶ月ぶりの日記なんで、筆が進まず、もりぎんさんのように、思っていることが、すらすらと伝えられるのがうらやましいですよ。本当に・・・。
それでも投資のさいに、相場感を持つことが大事だということは、ご理解いただけたと思っています。
最近は下手に相場感を持つより、その日その日の動きに合わせて売り買いするデイトレが主流になっていますが、いいところは夜の間に外国人に持っていかれ、日本人はカスを拾っているだけです。
これでは、儲かりません。
明日も見てくださいよ。電子書籍の売込みしますから・・・。
こんにちは。
久々の日記、楽しみでした。
・今年は前半勝負。
・2万円を買う人がいるから成り立つ。
・現物と信用でレバレッジをかける。
等々、参考になりました。
個人的には、1970~1973年(ニクソンショック、列島改造)の相場をイメージしてます。
理屈が通らない相場・・・というんでしょうか。
また寄ります。