浅草のシンボル 「凌雲閣」復活へ 六区最後の映画館跡地

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

arama-さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ1139件目 / 全2962件次へ »
ブログ

浅草のシンボル 「凌雲閣」復活へ 六区最後の映画館跡地

 






建設された当時の凌雲閣=国立国会図書館提供






 日本の常設映画館発祥の地、浅草六区(東京都台東区)に、明治、大正時代のランドマークタワー「凌雲閣(りょううんかく)」の復活が計画されていることが分かった。六区最後の映画館が二十一日に閉館したが、その跡地に建つ再開発ビルの一角に再現される。 



 再開発ビルを計画しているのは、大手映画・演劇会社「松竹」(中央区)。関係者などによると、「六区ブロードウェイ」と呼ばれる通り沿いの敷地約千五百平方メートルに建つ予定だ。かつて凌雲閣があった場所のやや南になる。



 ここには現在、ビルなど三棟があり、松竹の子会社が運営する映画館が入っていた。映画館は二十一日、浅草六区最後の三館が営業を終了。六区は明治、大正期から映画館や演芸場が軒を連ねる都内有数の娯楽街だったが、これによりすべての映画館が消えた。



 現在のビルは年内に解体が始まり、跡地に地上五階、地下一階の再開発ビルが着工される。開業は二〇一四年春の予定で、劇場などが入るという。



 復活する凌雲閣は、独立した建物でなく、このビルと一体化した形で再現。写真資料などをもとに、実物に近いレンガ風の外観にするという。



 ただ、高さは六区の街並み整備地区計画で三十六メートルまでに制限されているため、当時の高さ五十二メートルより低くなるという。



 内部は建物と同じ五階建てで、浅草の歴史を物語る写真パネルや映画のポスターなどを展示する。一階には企画展などができる多目的スペースも設ける。



 六区で浅草演芸ホールを運営する東洋興業の松倉久幸会長(76)は「凌雲閣は東京スカイツリーのように日本を代表する建物だった。復活すれば浅草の歴史が再現される」と歓迎している。



 松竹広報室は「映画館の跡地利用については現在検討している段階で、決定後に発表する」と話している。



<凌雲閣> 1890(明治23)年、英国人ウィリアム・バルトンの設計で浅草六区に完成した八角柱の12階建て観光高層ビル。通称「十二階」。10階まではレンガ造り、11、12階は木造で、日本初の電動エレベーターを備えていた。避雷針を含む高さは約52メートル、名称は「雲を凌(しの)ぐほど高い」を意味する。1923(大正12)年の関東大震災で8階より上が崩壊し、取り壊された。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。

ネット証券比較

みんかぶおすすめ