モウ山 ウシ象さんのブログ
負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望85
ECB終了後、スペイン国債について、具体的な処置がとられなかったためにユーロが売られる。
アメリカ雇用統計が、市場予想10万人より、6万人多い、16万人であったために、一気に、リスク選好型の相場展開になり、ダウが、200ドル上がり、ユーロも、1.2400近辺まで買い戻される(ADPの雇用統計の数字とほぼ同じである)。
しかしながら、これは、おそらく、夏休みで、相場の参加者が少ないために、一方的に動きやすい状態なのだろう。おそらく、出来高は、それほど多くないのではないか。
FOMC、ECBビックイベントが終わったので、重要指標次第で、相場が動きそうである。ユーロ圏の金融危機は、対応が遅かろうと、結局は、ユーロ維持に向けたものになるはずで、これは、プラス要因になるだろう。
しかしながら、ユーロがなくなる方にかけるかどうかということで、ユーロが売られているという発言があったが、これもおかしなことで、ユーロの価値が下がるのと、ユーロが存続するかどうかは、まったくとは言わないが、あまり関係ないことで、ユーロを売り込む理由は、ユーロが消えてなくなると考えているからではなく、ユーロの価値が、下落するからである(論理のすり替え)。
先週の相場は忙しい動きであった。ヘッジファンドが暴れまわっているのであろう。
今週の相場は、重要指標で動くとすれば、8月9日の中国の指標あたりが臭そうである。
一応、日銀の金融政策決定会合が、8月8日、9日と無意味に、2日間の日程をとってあるが、発表されるが、先週末の、アメリカの雇用統計が、思ったよりもよく、そうであれば、眠れる巨人としての日銀の本能を発揮し、政策は据え置きになるのは、間違いのないところである。それよりも、オーストラリアの金融政策が8月7日に発表されるのであるが、こちらの方が、気にかかるところである。
景気は、11月ぐらいまでは、横ばいか、弱いのではないかと考えている。今回の16万人は、夏休み前の、作りだめといったところかと考えている。
まあ、指標が弱ければ、QE3期待で、相場を吊り上げ、指標が良ければ、景気回復期待で買い上げる。ご都合主義の相場展開である。ヘッジファンド、夏枯れでやりたい放題である。
あと、イタリアのウニの決算が、1億ユーロの黒字であった。イタリアの銀行15行が格下げされる。
<為替相場>
ドル円 77.80~79.20
ユーロ円 95.20~98.20
ユーロドル 1.2120~1.2520
今週の相場は、指標で動きそうである。そうであるならば、8月9日の、中国の指標が、怪しそうである。このまま、ユーロが一方的に上げるというのも、考えにくく、ここは、逆張りの売りを狙いたいところである。日銀の政策は無視で良いと考えている。
<株式相場>
日経平均 8450~8850
難しいところである。このまま、景気回復期待で、上を目指して動いていくのか、それとも、あ~れ~と、下落するのか。日本の株式市場だけ取り残されているように感じられる。
円が、もっと円安方向に振れれば、9000円回復も夢ではないかもというところである。個別銘柄で、決算がよかろうが、悪かろうが、関係なく売られているので、割安であるが、戻りを売る方が、良いような感じがするところである。
オリンピックが開催中。しかしながら不思議なもんで、100メートルを9秒台で走ったからと言って、興奮したりするのであるが、不思議なものである。自転車で走れば、もっと速く走れるのではないか。ある意味、オリンピックというのは、人間の進化というよりも、退化である(文明に喧嘩を売っているようなものである)。
水泳にしろ、野生のシャチを、競技中のプールに、そっと放してやると、間違いなく、人間よりも速く泳ぐであろう。そうであれば、シャチは金メダルで、賞金300万円である。
100メートル走で、選手と(100メートル走であるのにもかかわらず、選手である)、飢えたチーター(水前寺清子ではない)と一緒に走らせれば、どちらが早いか、想像がつくのである。
泳ぐのが早い、走るのが早い、いったい何の意味があるのか、わからないのであるが、それが、オリンピックというものか。
勉強になります!m(_ _)m
オリンピックの話面白いです(笑)
今週、来週はレンジになる可能性が高いと考えると、
中国の指標前の基調を見て逆張り&ドテンで仕掛けてみるのは面白そうですね。
ユーロ売は戻りを待って9月のECB後が売りの狙い目では?と、
思っているのですが、
モウ山先生はユーロの戻り目処はどのように考えておられますか?
ユーロ売りが正しかったようですね。豪ドルはいまいち下げ渋っているようです。シリアの石油関係のニュースか、あるいは、ダウに引っ張られたか、しばらくポジションを維持しておこうと考えています。
難しいところですね。
まず、ユーロの良いニュースというのは、ECBによる緩和です。
これは、ユーロが安くなるニュースのはずで、ひょっとすると、ここ数年の、ドル円の、ドルのような動きになる可能性がありますね。
しかしながら、ユーロは売りである通貨であると、市場に認識されています。つまり、常に、売られすぎの通貨であり、いつ、吹き上がるかわかりにくい状態です。
最近の相場は、景気減速に対する各国、中央銀行の政策を重視しているようなので、ECB前にユーロが吹き上がる可能性がありますが、ECBの政策次第になるかもしれません。ECBが、さらに緩和の姿勢を強めれば、ユーロ安でしょうが、緩和見送りとなれば、戻った後、200くらいの値幅のレンジになる可能性のほうが高いのではないかと考えています。あと、ユーロ圏の経済ニュースで、動く可能性もありますね。あるいは、ユーロの戻りは、ひょっとすると、アメリカの景気次第かもしれませんね。
ということになれば、FRB次第というところでしょうか。
FRBとECBとの綱引き相場で、ユーロ圏の景気がさらに悪化すれば、緩和期待でユーロ安というところでしょうか。
戻りは、1.2800が上限で、これ以上は難しいかもというところです。まあ、1.28というのは単に、この返事を書いている途中に思い浮かんだ数字で、特に根拠があるわけではありませんが。
勉強になります!m(_ _)m
ユーロドルの戻り上限は1.2800に共感です。
個人的には1.2700~1.2740は、
よほどの買い材料が続いていない限り、
戻り売りで入りたいレベルだと思っています。
ユーロの戻りは米の景気次第と言われてみると、なるほど!と思いました。
米は大統領選挙と根強い金融緩和期待、
QE3期待で株高ドル売り、ECBの短期債買い切りオペ等で、
ユーロ買いの勢いが増すというのも、個人的にはアリなように思えます。
単純に、1.3000はないかなと考えて、まあ、1.2800くらいまでかとのことですが、しかしながら、ユーロの戻りも鈍そうな感じがします。さすがに、去年のような乱高下は、なさそうな感じもします。ECBがすでに金融緩和姿勢なので、ユーロが安くなりそうだと思っています。あとは、FRB次第というところでしょうか?