ECB終了後、スペイン国債について、具体的な処置がとられなかったためにユーロが売られる。
アメリカ雇用統計が、市場予想10万人より、6万人多い、16万人であったために、一気に、リスク選好型の相場展開になり、ダウが、200ドル上がり、ユーロも、1.2400近辺まで買い戻される(ADPの雇用統計の数字とほぼ同じである)。
しかしながら、これは、おそらく、夏休みで、相場の参加者が少ないために、一方的に動きやすい状態なのだろう。おそらく、出来高は、それほど多くないのではないか。
FOMC、ECBビックイベントが終わったので、重要指標次第で、相場が動きそうである。ユーロ圏の金融危機は、対応が遅かろうと、結局は、ユーロ維持に向けたものになるはずで、これは、プラス要因になるだろう。
しかしながら、ユーロがなくなる方にかけるかどうかということで、ユーロが売られているという発言があったが、これもおかしなことで、ユーロの価値が下がるのと、ユーロが存続するかどうかは、まったくとは言わないが、あまり関係ないことで、ユーロを売り込む理由は、ユーロが消えてなくなると考えているからではなく、ユーロの価値が、下落するからである(論理のすり替え)。
先週の相場は忙しい動きであった。ヘッジファンドが暴れまわっているのであろう。
今週の相場は、重要指標で動くとすれば、8月9日の中国の指標あたりが臭そうである。
一応、日銀の金融政策決定会合が、8月8日、9日と無意味に、2日間の日程をとってあるが、発表されるが、先週末の、アメリカの雇用統計が、思ったよりもよく、そうであれば、眠れる巨人としての日銀の本能を発揮し、政策は据え置きになるのは、間違いのないところである。それよりも、オーストラリアの金融政策が8月7日に発表されるのであるが、こちらの方が、気にかかるところである。
景気は、11月ぐらいまでは、横ばいか、弱いのではないかと考えている。今回の16万人は、夏休み前の、作りだめといったところかと考えている。
まあ、指標が弱ければ、QE3期待で、相場を吊り上げ、指標が良ければ、景気回復期待で買い上げる。ご都合主義の相場展開である。ヘッジファンド、夏枯れでやりたい放題である。
あと、イタリアのウニの決算が、1億ユーロの黒字であった。イタリアの銀行15行が格下げされる。
<為替相場>
ドル円 77.80~79.20
ユーロ円 95.20~98.20
ユーロドル 1.2120~1.2520
今週の相場は、指標で動きそうである。そうであるならば、8月9日の、中国の指標が、怪しそうである。このまま、ユーロが一方的に上げるというのも、考えにくく、ここは、逆張りの売りを狙いたいところである。日銀の政策は無視で良いと考えている。
<株式相場>
日経平均 8450~8850
難しいところである。このまま、景気回復期待で、上を目指して動いていくのか、それとも、あ~れ~と、下落するのか。日本の株式市場だけ取り残されているように感じられる。
円が、もっと円安方向に振れれば、9000円回復も夢ではないかもというところである。個別銘柄で、決算がよかろうが、悪かろうが、関係なく売られているので、割安であるが、戻りを売る方が、良いような感じがするところである。
オリンピックが開催中。しかしながら不思議なもんで、100メートルを9秒台で走ったからと言って、興奮したりするのであるが、不思議なものである。自転車で走れば、もっと速く走れるのではないか。ある意味、オリンピックというのは、人間の進化というよりも、退化である(文明に喧嘩を売っているようなものである)。
水泳にしろ、野生のシャチを、競技中のプールに、そっと放してやると、間違いなく、人間よりも速く泳ぐであろう。そうであれば、シャチは金メダルで、賞金300万円である。
100メートル走で、選手と(100メートル走であるのにもかかわらず、選手である)、飢えたチーター(水前寺清子ではない)と一緒に走らせれば、どちらが早いか、想像がつくのである。
泳ぐのが早い、走るのが早い、いったい何の意味があるのか、わからないのであるが、それが、オリンピックというものか。