TAROSSAさんのブログ
株主への還元額が3年連続増加の見通し
野村証券が東京証券取引所の上場企業を対象に実施した調査によると、配当と自社株買いの合計額は平成24年度に前年度比8.4%増の9兆円となる見通しで、配当、自社株買いともに3年連続の増加となるようです。
株主還元額は、持ち合い解消が進み、企業が株主の存在を重視し始めた10年ほど前から増え始め、企業業績が好調だった平成19年度には12兆円を超えたそうです。
しかし、翌年度はリーマン・ショックで一転して業績が悪化したため急減し、平成21年度には約半分の6兆3千億円まで落ち込んでいたのが、業績の回復とともに企業は再び株主還元を増やす傾向が強まっているようです。
ソフトバンクは平成23年度の配当を前期の8倍となる1株当たり40円に増やすことにより配当総額は54億円から439億円に増加するそうですが、負債削減が進んだため利益を配当に回すそうです。
自社株買いではキヤノンが今月4日、500億円を上限に実施すると発表し、今年だけで2月に続き2度目となります。
欧州向け輸出が多く、円高ユーロ安で株価は低迷していますが、自社株買いで市場に出回る株数が減れば、株価が押し上げられるとの狙いがあるようです。
また、株式交換など機動的な資本戦略に備える意図もあるようです。
企業が株主還元を強化しているのは、株価低迷で値上がり益が見込めず、株主が代わりに配当を求めていることも背景にあり、多くの企業が不測の事態に備えて手元資金を増やしていることから、株主の要求に応じやすいという事情もあるようです。
3年連続増加の見通しといっても、リーマンショック前の4分の3なんですね。
ということは、まだまだ還元の余地はあるかもしれませんね。
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関連銘柄:
ソフトバンクグループ(9984) キヤノン(7751)
配当金を重視する私としては、良いニュースです
まだ配当が出揃っていませんが、今から楽しみです。
へそくりパパさん こんばんは。
私も配当はけっこう重視していますので、ありがたいです。
株主総会の招集ご通知がちょうど今送られてきていますが、今年は一緒に配当も送られてくるケースが多くなっているような気がします。