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☆株式投資の勘違い⑧(余裕資金と予備資金)

投資を余裕資金の範囲内で行うのは当然のことですが
余裕資金だからといって全額投資してしまうと、他に買いたい銘柄が現れても買うことは出来ませんし
何らかの理由で相場が暴落した時に大きな損失を被る恐れがあります。
そこで資金のおよそ半分は予備資金として温存し

相場の地殻変動に備えて置くのが正しい資金配分だと思いますが
最初はセオリー通りの資金配分を行っていても、資金が目減りし始めると様子が変わって来るものです。

例えば資金100万円でトレードを始めた時、そのうち50万円を温存し残りの50万円を投資したとします。
もし相場が急落して25万円も負けてしまうと、少しでも早く取り戻したいと思うのが人情です。
しかし余裕資金(50万円)を温存したままだと、25万円の元手で損失(25万円)を埋めなくてはなりません。
つまり100%のパフォーマンスが必要ですから現実的にはほぼ不可能です。

そこで考えるのが温存している資金に手を付けることですが

全額投入すれば恐らく事態はさらに悪化します。
何故なら、資金を全て投入しようと考える背景には

早く取り戻したい、或いは一気に取り戻したいという焦りの気持ちが潜んでおり

その結果投資がギャンブルに変わってしまう恐れがあるからです。

焦りがあると買いを早まって高値掴みをしたり、欲張って売り時を逸してしまう危険性が高まるだけでなく
絶対に負けられないという思いが強くなり、損切りを躊躇することにもなり兼ねません。
この状況でさらに含み損を抱えると今度は身動きが取れなくなり

実損だけでなく機会損失まで被ることになります。

ですからこういう場合は資金の残額(75万円)をベースにして新たな枠組みを行うべきでしょう。
つまり投資資金37万5千円、余裕資金(予備資金)37万5千円という考え方です。
売買収支がプラスかトントンであれば資金配分の基本は守られ易いのですが
マイナスが大きくなるとなかなかそうは行きません。
しかし投資の前提は資金を減らさないことですから

どの様な理由があろうと資金管理の基本を崩してしまえば
思いの外早い退場が待ち受けていると思います。

<point>
余裕資金だから全額投資しても良いという訳ではなく

そこから予備資金を差し引いた残りが本当の余裕資金だと思います。
但し例外として、地政学的リスクが原因で暴落した株価は、意外に早く回復することが多いので
一時的に資金配分のバランスが崩れるのは止むを得ませんし、その為の予備資金なので当然です。
しかし予備資金を残していない人は、暴落する株価を指を咥えて眺めるしかありません。

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2件のコメントがあります
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2011/7/23 18:15

    tsuntsunさんコメント有難うございます。

     

    そうなんですね、誰でも頭の中では解かっているのに

    ついつい熱くなったり安易に考えてしまうんですね。

    要するにお金が絡むから感情のコントロールが余計難しくなるのでしょう。

    投資は他人との戦いであると同時に自分との戦いでもある

    だから難しいのだと思います。

     

  • イメージ
    tsuntsunさん
    2011/7/23 16:06

    こんにちはー

     

    基本なんでしょうけど・・・あらためて 言われると 耳が痛いです!

     

    でも、ためになります。^^ 

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