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FRBが追加利上げに踏み切る可能性

米国では3月度のCPI及びPPI(前同比)が上昇したため
利下げ時期が遠のくと同時に、年3回実施が予想されていた利下げ回数も
1~2回に止まるという見方が強まり 株式市場は失望売りに押されています。

またFRBは景気が減速しない原因として株高による資産効果を指摘しており
市場では 利下げどころか追加利上げの可能性が懸念され始めています。

そんな折り 昨日ブルームバーグに以下の記事が掲載されました。(UBS)
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米国では力強い成長と根強いインフレが相まって

金融当局が利下げではなく利上げを実施する確率が高まりつつあると

UBSグループのストラテジストは指摘。

借り入れコストは来年6.5%まで引き上げられる可能性があるとの見方を示した


UBSは年内2回の利下げを基本シナリオとしているが

インフレ率が当局目標の水準まで低下しないことで、当局が利上げに回帰し

債券と株式の大幅な売りが誘発される可能性が高まっているとみている。

市場は既に金融緩和の観測を後退させている。

米景気の驚くべき強さが最近のデータで示されたためだ。


「景気拡大が底堅さ維持し、インフレ率が2.5%以上に止まる様であれば

連邦公開市場委員会が来年早期までに利上げを再開し

FF金利が来年半ばまでに6.5%に達するという現実のリスクがある」と

UBSのストラテジストはリポートに記した。


FF金利は今サイクルで5.5%まで引き上げられた。

UBSは年内の米利下げ幅について、275bpという積極的な見通しを弱めており

現在は50bpに止まると見込んでいる。


一段の利上げが実施されるという「ノーランディングのシナリオ」は

米国債利回りカーブの急激なフラット化を促すと、同ストラテジストらは予測。

ベンチマーク利回りは「有意に上昇」し、株式は10-15%下落するとしている

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景気が減速しない理由は 米国経済がコロナ後の景気回復過程にあることや

企業努力によるところが大きいことは容易に推測出来ますが

株高による資産効果は FRBにとって何とかしたい目の上のタンコブだと思います。


従って大方の予想に反して追加利上げを行えば

インフレ率の低下と資産効果の減少が同時に実現可能であり

まんざら絵空事とは言えない気がします。


また実際に利上げしなくても 市場に不安を与えるアナウンスを流すだけでも

効果は充分表れるのではないでしょうか。

ただ大統領選挙が絡むので 作戦の有効期限は9月頃までだと思いますが。。。


という訳で 日経平均は38000円に一層目の岩盤はありますが 

そこを突き抜けると36000円まではほぼ真空状態に近いので 

38000円を下回ったとしても 暫く様子を見るのが無難だと考えています。


それからもう一つ気になるのはCTAの売り介入です。

チャイナショック以来随分ご無沙汰なので忘れかけている存在ですが

CTAといえば 原油相場を牛耳っているヘッジファンドだけに

中東紛争の激化や長期化は 原油相場を吊り上げ

同時に株式先物を売り崩すチャンスでもあります。

まあ得意の妄想ですが 右京さんと一緒で 小さなことが気なる性分なので。。。

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1件のコメントがあります
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2024/4/19 15:47
    [18日 ロイター] -

    米連邦準備理事会(FRB)当局者らは
    インフレ抑制に向けた進展の鈍さや米経済の底堅さを踏まえ
    政策金利を現行水準で維持する方向でまとまりつつある。

    ウォラーFRB理事が利下げを急がない姿勢を2月に打ち出して以降
    多くの政策当局者が同様の見解を示しており
    この日はニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が
    利下げを実施する差し迫った理由は現時点で見当たらないと述べた。
    同総裁は「現在の経済の強さを考えると、利下げの緊急性は全く感じていない」と言及。
    「ある時点で金利を引き下げる必要は出てくるが
    そのタイミングは経済情勢によって決まる」と語った。

    クリーブランド地区連銀のメスター総裁も17日
    「ある時点」で利下げする可能性は高いとし
    以前に言及していた「年内」という表現を避けた。

    アトランタ地区連銀のボスティック総裁は18日
    「景気は年内に十分に減速する見通しだが
    年末まで利下げに着手出来る状況にはならないだろう」と述べ
    忍耐強く対応することを支持する立場を示した。

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