堅実さんのブログ
2人の僧侶 5年9月14日(木)17時04分
2人の僧が、川を渡ろうとしました。川の水かさは、何時もと違い、増しておりました。そこへ若い女が来て、どうしようかとしているようでした。齢とった僧は、その女を抱きかかえて、向こう岸に渡りました。
その後、若い僧は、そのことが気になりました。もしかしたら、その女は落ちまいとして、僧の首越しに腕を回し、しがみついていたのかもしれない。顔と顔が近すぎている。いや、こすれあったかもしれない。それに川を渡る途中で、女と僧は、何か話したかもしれない。
とうとう、若い僧は、齢老いた僧に、聞きました。
「あなたは、僧でありながら、女人を抱いているなんて」
齢老いた僧は言いました。
「何だ、わしは、とっくに川を渡り終わった時に、その女を離している。まだ、お前は、その女を抱きかかえているのか」と。何時までも、過去のことにこだわってはいけない。
もうひとつ。釈迦が弟子たちに、言いました。何か事が有った時は、わたしも、動揺する。これは誰でもそうだ。しかし、その先に、何時までも、そのことに、こだわってはならない。第2の矢には打たれない。こう言って、弟子に諭したそうだ。
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