今まで、修行とか悟りとか思いつくままに。ブログを書きましたが、ここでは、吉川英治の原作「宮本武蔵」で、武蔵と又八について、言及します。
武蔵は、剣の道に生きた。そして、武蔵とは全く逆の「ダメ男」として、又八を登場させている。
武蔵の生き方は、他のことは捨ててしまって、ただ、剣をとうして、自らを高めることにあった。又八は、普通の男として、明美との間に、子供をもうけ、平凡な人生を歩んだ。
さあ、ここで考えるは、何方が、生き方として、よいのかである。
ここで言えるのは、武蔵は孤独で、剣の試合をとうして、おのれとの対話を続けた。友人もいない。いるのは、そこにいる自分のみである。ここには、無限の孤独が、ある。
又八は、ダメ男ではあるが、普通の人の幸せを手にいれた。
若い頃は、又八はなんてだめな男かと、思ってみたが、今になると、又八の方が、幸せでは、なかったかと思うようになる。
武蔵の生き方は、なかなか出来ないが、果たして、これで、よかったのかと思う、この頃である。人の生き方とは、何かと、思うこの頃である。