シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38350円まで売られた後に38600円まで買い戻されたが、終盤にかけて売り優勢となり、38490円で取引を終えた。エヌビディアの下落影響から指数インパクトの大きい、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などには利益確定の売りが入りやすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと25日線との狭いレンジでの推移を続けており、大きなトレンドは出にくいと考えられる。ただし、米ハイテク株はトリプルウィッチングによる需給面での影響が大きかったと考えられ、イベント通過によって買い戻しの動きに向かわせる可能性があるため、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、為替市場ではドル円が再び1ドル=160円台に迫る場面もみられたが、日銀の介入観測が強まる可能性があるため、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も手掛けづらくさせそうだ。
また、アームホールディングスが24日からナスダック100指数に組み入れられるため、ソフトバンクG<9984>へは思惑的な資金が向かいやすいだろう。売り先行で始まったとしてもハイテク株への押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、日経平均を下支えしてくる可能性はありそうだ。また、米国では足もとの経済指標の結果を受けて、米国景気の底堅さやインフレ鈍化に加え、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まってきている。こう着感が強まるなかであるものの、売りを仕掛けづらくさせよう。
<AK>
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