日経平均は大幅続伸、引き続き金融株が買われ一時39000円台回復
米国株が高安まちまちだったものの、NYダウが強かったことなどから東京市場は買い優勢で取引を開始した。金融株が引き続き買われたことから日経平均はじりじりと上げ幅を拡大し、一時39000円台に乗せた。買い一巡後は、39000円より上を買い上げる投資家は引き続き不在だったことから上げ幅を縮小したが、75日移動平均線水準でのもみ合いとなった。
大引けの日経平均は前営業日比435.13円高(+1.13%)の38923.03円となった。東証プライム市場の売買高は16億7604万株、売買代金は4兆1313億円。業種別では、証券・商品先物取引業、保険業、海運業、鉱業、倉庫・運輸関連業などが上昇した一方、電気・ガス業、輸送用機器、非鉄金属、金属製品、医薬品の5セクターが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62%、対して値下がり銘柄は34%となっている。
日経平均採用銘柄では、目立った材料は観測されていないが、足元年初来安値を更新していた住友ファーマ<4506>が引き続き買われたほか、一部レポートが材料視されて大成建設<1801>、メルカリ<4385>が上昇。このほか、大和証G<8601>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>、コンコルディア・フィナンシャル<7186>など金融株の上げが目立った。
一方、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>など半導体関連の一角が弱いほか、古河電工<5801>、フジクラ<5803>と電線関連も売られた。
また、認証不正問題で国交省の立ち入り検査実施が報じられたトヨタ自<7203>、マツダ<7261>は後場一段安。このほか、ニデック<6594>、レゾナック<4004>、ソフトバンクG<9984>がさえない。
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