東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1200に迫り、全体の7割超を占めた。セクター別では、輸送用機器、石油石炭、鉱業、ゴム製品など23業種が上昇。一方、陸運、空運、医薬品、不動産など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、トヨタ<7203>、TDK<6762>が堅調だった半面、中外薬<4519>、ニトリHD<9843>、第一三共<4568>、大塚HD<4578>が軟調だった。
前日の米国では、8月の小売売上高や鉱工業生産指数が総じて強めの結果となり、大幅な利下げ期待が後退したため、円相場は1ドル=142円台へと円安に振れた。東京市場でも円高一服を手掛かりに自動車や半導体関連などを中心に買い戻しの動きが先行。日経平均の上げ幅は一時450円を超える場面があった。その後は、1ドル=141円台半ば近辺へとじりじりと円高方向に傾くにつれ、先駆した銘柄を中心に利益確定売りが出た。
注目のFOMCについては、利下げ幅が0.25%若しくは、0.50%になるのかが注目される。また、最新の金利見通し(ドットチャート)上で示される今後の利下げペースにも関心が集まるだろう。このところの日経平均は為替相場との連動性が高まっており、大幅な利下げ決定による円高、ドットチャートやパウエルFRB議長発言内容のタカ派による急激に円高進行などが警戒されるだけに、FOMC後の米金融市場の動きには注意が必要だ。しかし、FOMC通過後は目先の不安要素がなくなるだけに、押し目買いポイントになる可能性はありそうだ。
<CS>
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