東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1600を超え、全面安商状となった。セクター別では、33業種すべてが下落し、保険、銀行、証券商品先物、非鉄金属、海運の弱さが目立った。また、指数インパクトの大きいところでは構成銘柄のすべてが下落しており、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>の影響が大きかった。
米国市場は、7月の雇用統計が市場予想を下回る結果となり、景気後退懸念が急速に高まり、主要株価指数が下落した。また、「エヌビディアの新型半導体の発売が3カ月かそれ以上遅れる」との海外メディアが報じたこともセンチメントを冷ました。米金融当局が大幅な利下げに踏み切る可能性があるとの見方が出始めており、銀行や保険など金融セクターにも売りが波及するなか、日経平均の下げ幅は一時4700円を超えた。
日経平均は年初からの上昇部分を帳消しにする形となった。急ピッチの下落によってレバレッジ型への資金流入も膨らんでおり、ヘッジ対応のショートも膨らんでいる。積極的な買い方が不在のなか、テクニカル的なショートも入りやすく、より下へのバイアスが強まる状況である。日経平均は短期的な売られ過ぎ感は否めないが、グローベックスのナスダック100先物は1000ポイント近く下落して推移しているなか、一段と下へのバイアスが強まる展開が警戒されやすい。しばらくは明確なボトムを探る流れになりそうだ。
<CS>
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