同社グループの係わる電線業界においては、電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均1,232千円と前期平均1,195千円に比べ3.1%上昇した(銅価格の推移、1トン当たり期初1,170千円、高値1,310千円(2023年8月)、安値1,140千円(2023年1月)、期末1,250千円)。また、建設・電販向けの出荷量は、前期に比べおおむね横ばいで推移した。このような情勢のもとで同社グループは、提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓及び既存得意先の深耕、新商品の拡販など積極的な営業展開を図った。また、北陸地区の営業・配送体制を強化するため、2023年5月に北陸支店(石川県金沢市)を開設した。
当年度の経営成績は、半導体製造装置向け及び工作機械向けで一部に需要の停滞があったが、自動車向け及び建設・電販向けの売上が増加したことにより、増収増益となった。2期連続で売上高及び各利益ともに過去最高を更新した。
2024年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.8%増の1,310.00億円、営業利益が同4.0%増の87.00億円、経常利益が同1.5%増の89.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.9%増の61.50億円を見込んでいる。
また同日、通期の連結業績が堅調に推移したことに伴い、期末配当金を直近の配当予想の1株当たり50.00円から10.00円増配の60.00円とすることを発表した。
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