日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。アップルは決算評価から買われる場面もみられたが、トランプ政権による関税が警戒されるなかで下げに転じた。この影響から日経225先物はナイトセッションで一時39820円まで買われる場面もみられたものの、終盤にかけて下げに転じており、39360円で終えた。支持線として意識される25日線水準まで下げてきたことで、同線辺りでの底堅さがみられるかが注目される。
トランプ米大統領は2月1日、カナダとメキシコ、中国からの輸入品への関税の賦課について大統領令に署名した。関税発効は日本時間で2月4日午後2時1分からとなる。対象国の対抗措置などの動きもあり、関税政策による経済への影響が警戒視されやすいところである。一方で、日米両政府は、2月7日に米ワシントンで石破茂首相とトランプ米大統領が初めて会談する方向で最終調整に入ったと報じられている。やや政策期待が高まる可能性もあるため、下値の堅さが意識されそうだ。
日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ水準を捉える場面もみられており、25日線水準での底堅さがみられる局面においては、ショートカバーを強めてくる可能性もありそうだ。足もとでハイテク企業の予想を上回る決算が相次いでいることも安心感につながる。なお、1月31日の引け後に発表した決算では、関西電力<9503>、日ゼオン<4205>、Jパワー<9513>、アルプスアル<6770>、北海電力
<9509>、スクリーンHD<7735>、住友ファーマ<4506>、明電舎<6508>、コナミG<9766>、MRO<3064>などが注目される。
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