大引けの日経平均は前日比352.27円安の19914.78円となった。東証1部の売買高は13億
2977万株、売買代金は2兆1578億円だった。業種別では、海運業、建設業、鉄鋼、金属製品、鉱業などを中心に東証33業種中で医薬品以外のすべてのセクターがマイナスとなった。東証1部の値上がり銘柄は全体の9%、対して値下がり銘柄は90%であった。
個別では、1-3月期営業利益が前年同期比57%減と下振れ着地したソニー<6758>が4%
近い下落。また、ガイダンス非開示で出尽くし感が先行したスクエニHD<9684>も5%近く売られた。その他、東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>など景気敏感系業種の下落が目立った。また、携帯電話事業での投資が嵩んで第1四半期(1-3月)営業損益が赤字に転落した楽天<4755>も3%超と下落した。一方、従来計画を上回る着地となり、21年3月期も2%を超えるコア営業増益見通しを示した武田薬<4502>
は大幅上昇。ゲームソフトウェア格納用LSIが堅調で構造改革による業務効率化も寄与したメガチップス<6875>は20%近い急伸となった。また、4-6月期見通しを前年同期比69%増の水準としPCオンラインゲームの好調さを示したネクソン<3659>は14%超と上昇した。そのほか、東証1部の売買代金上位では、第一三共<4568>が大幅上昇し、昨日大きく売り込まれたところからの自律反発となった資生堂<4911>、KDDI<9433>などが小高く引けた。
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