「再生可能エネルギー」が3位、脱炭素に向け官民挙げて取り組み加速<注目テーマ>
1 全固体電池
2 水素
3 再生可能エネルギー
4 電気自動車関連
5 洋上風力発電
6 2020年のIPO
7 デジタルトランスフォーメーション
8 人工知能
9 半導体
10 ワイヤレス充電
みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「再生可能エネルギー」が3位となっている。
地球温暖化防止の観点から欧米や中国など世界的に「脱炭素」に向けた動きが本格化している。米国では来年1月20日に民主党のバイデン氏が米大統領に就任し、新たに政権の舵を取ることになるが、政策として目玉となっているのが、環境インフラへの大型投資で再生可能エネルギーなどクリーンエネルギーに4年間で2兆ドルという過去最大規模の資金を注ぎ込む計画を示している。
日本はかつて省エネ大国として名を馳せ、その技術力は世界でも先行しているが、脱炭素をテーマとした取り組みでは後れをとっていた。こうした状況下、菅政権でも2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、地球温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」を視野に入れつつ、世界にキャッチアップしていく構えにある。
再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスといった地球上に存在する自然の力で定常的に補充可能なエネルギーの総称だが、足もとの株式市場では主にその中核を担うメガソーラーや洋上風力発電などが投資テーマとして注目を浴びている。
2050年の温暖化ガスの排出量をゼロにするという目標は並大抵ではないが、日本経済新聞による経営トップ100人へのアンケートでは、50年に自社が実質ゼロを達成できるかどうかについて9割が可能と回答し、削減計画についても8割が21年末までに策定する方針であることが分かった。これは官民を挙げての取り組みが今後加速していくことを示唆している。政府は25日に脱炭素への工程表である「グリーン成長戦略」を発表しており、このプロセスにおいて株式市場でも関連銘柄に改めてスポットライトがあたることになる。
関連銘柄としては、レノバ<9519.T>、ウエストホールディングス<1407.T>、エフオン<9514.T>、イーレックス<9517.T>、JESCOホールディングス<1434.T>、エヌ・ピー・シー<6255.T>、ENECHANGE<4169.T>などが投資対象として存在感を示している。
出所:MINKABU PRESS
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