金利が落ち着いて推移していたこともあり、ハイテク株を中心に買いが入った。本日の日経平均は米株高の流れを引き継いで165円高からスタート。引き続き良好な企業決算が多く見られたことも相場を押し上げ、日経平均は前場中ごろに27410.79円(前日比408.81円高)まで上昇する場面があった。ただ、先週末からの戻りが急ピッチだったうえ、先行き警戒感も依然として根強く、上値では利益確定の売りが出て伸び悩んだ。
大引けの日経平均は前日比76.50円高の27078.48円となった。東証1部の売買高は13億7398万株、売買代金は3兆4082億円だった。業種別では、海運業、陸運業、情報・通信業が上昇率上位だった。一方、繊維製品、鉱業、ガラス・土石製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は55%となった。
個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株の上昇が目立った。前日は商船三井が業績・配当予想の上方修正を発表して急伸したが、本日も郵船の業績観測が報じられて買いが続いた。ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>といった値がさ株もしっかり。新型コロナウイルス飲み薬の試験結果を公表した塩野義<4507>は10%超上昇し、7&iHD<3382>は百貨店のそごう・西武売却報道を受けて4%超の上昇。決算発表銘柄ではTDK<6762>が12%を超える上昇となり、Jパワー<9513>やNEC<6701>も急伸した。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>は受注計画引き上げを好感した買いが先行するも、失速して7%超の下落。トヨタ自<7203>もさえない。業績下方修正の日本精工<6471>、樹脂製品の第三者認証に絡み不適切行為があったと公表した東レ<3402>などは急落した。
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