大引けの日経平均は前日比363.57円安の32315.05円となった。東証プライム市場の売買高は13億1856万株、売買代金は3兆2590億円だった。セクターでは医薬品、機械、電気機器が下落率上位に並んだ一方、海運、銀行、保険が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%だった。
個別では、米長期金利の上昇を背景に東エレク<8035>、スクリン<7735>、イビデン<4062>、芝浦メカ<6590>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>などのハイテクや、インフォマート<2492>、SREHD<2980>、ラクスル<4384>などのグロース(成長)株が大きく下落。為替の円安にもかかわらず日産自<7201>、豊田自動織機<6201>、武蔵精密工業<7220>などの輸送用機器も安い。ほか、東京鐵鋼<5445>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、三井金属<5706>、大紀アルミニウム<5702>の非鉄金属、三井物産<8031>、三菱商事<8058>の商社なども軟調。上半期が営業減益で着地したあさひ<3333>は大きく下落した。
一方、国内長期金利の上昇を受けてT&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>の保険、西日本フィナンシャルHD<7189>、千葉興業銀行<8337>の地銀など金融セクターが大きく上昇。東海東京FHD<8616>は中間配当の増配が、日本取引所グループ<8697>は業績・配当予想の上方修正が、いよぎんHD<5830>は上半期業績の上方修正がそれぞれ好感された。ほか、四国電力<9507>、関西電力<9503>の電気・ガス、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、三菱製紙<3864>、北越コーポレーション<3865>のパルプ・紙などバリュー(割安)セクターが堅調。あすか製薬<4886>は政策保有株縮減に伴う売却益計上が材料視された。東証スタンダードでは配当方針変更に伴う増配を発表したオーテック<1736>、業績予想を上方修正したラサ商事<3023>や大光<3160>、中期経営計画を発表したfonfun<2323>などが急伸した。
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