■米株高を受けてインデックスに絡んだ買いが集中
■DTS、1Q営業利益 13.7%増 29.76億円
■前場の注目材料:日東電工、日本60社・団体組織、初の炭素クレジット認証、民間主導取引が始動
■米株高を受けてインデックスに絡んだ買いが集中
16日の日本株市場は、ギャップアップで始まった後はこう着感が強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。15日の米国市場は、NYダウが554ドル高、ナスダックは401ポイント高だった。7月の米小売売上高や週次失業保険者数を受け、消費や労働市場の悪化に対する警戒感が後退し、ソフトランディング期待から終日強い基調が続いた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比975円高の37625円。円相場は1ドル149円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップアップで始まりそうだ。日経225先物は米小売売上高の結果を受けて200日線を突破し、その後も強い基調が続き、37700円とナイトセッションの高値で終えている。25日線が位置する37890円に接近してきており、短期的な過熱感が警戒されてくるものの、世界株安からの急ピッチのリバウンドによって、見直し買いの動きが強まりやすいだろう。また、レバレッジ型ETFの調整買いなども意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引することが見込まれるほか、インデックスに絡んだ買いが集中することで、全面高商状になりそうである。ただし、週末要因から買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性もあるため、徐々に物色対象が絞られてきそうだ。また、センチメント改善によって個人主体の売買は活発化しやすいだろう。お盆休みの影響から市場参加者は限られているものの、薄商いの中で、中小型株などは小さいエネルギーでもトレンドが出やすい需給状況である。
決算発表が通過し、好業績銘柄を見直す動きが意識されやすい。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移しており、自動車など輸出関連への物色も強まりそうである。なお、グロース250指数の戻りが弱く、中小型株への見直し買いが期待されそうだが、インデックス売買が中心となる可能性から、主力大型株が主導する形になりそうだ。
■DTS、1Q営業利益 13.7%増 29.76億円
DTS<9682>が発表した2025年3月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比8.2%増の288.89億円、営業利益は同13.7%増の29.76億円だった。「フォーカスビジネス」を、成長領域として取り組みを強化しており、中期経営計画では、2025年3月期までに売上高に占めるフォーカスビジネス売上高の比率40%を目標として推進している。フォーカスビジネス売上高比率は52.0%となり順調に推移している。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(36726.64、+284.21)
・NYダウは上昇(40563.06、+554.67)
・ナスダック総合指数は上昇(17594.50、+401.90)
・1ドル=149.20-30円
・シカゴ日経先物は上昇(37625、大阪比+975)
・SOX指数は上昇(5173.38、+240.04)
・VIX指数は低下(15.23、-0.96)
・米原油先物は上昇(78.16、+1.18)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・日東電工<6988>日本60社・団体組織、初の炭素クレジット認証、民間主導取引が始動
・明電舎<6508>米アンソロピックの生成AI導入、議事録作成など効率化
・中部電力<9502>グループのパワーグリッド、送電設備のドローン点検にAI
・スター精密<7718>タイ2子会社統合
・井関農機<6310>特損21億円、熊本で生産終了
・ホシザキ<6465>小林靖浩社長「出店後押し」
・キヤノンMJ<8060>キヤノンITソリューションズ、インテックなどと耐量子暗号通信に成功
・NTTデータG<9613>NTTデータ数理システムと社内会議向けサービス、生成AI同士で議論
・フジテック<6406>中国でエスカレーター138台受注
・三菱地所<8802>大・丸・有、食材を共同調達、基盤を試験運用
・不動テトラ<1813>浚渫船兼起重機船を起工、AIで航行支援
・東ソー<4042>クロロプレンゴムを来月値上げ
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