大証12月限
日経225先物 26460 -170 (-0.63%)
TOPIX先物 1755.5 -22.5 (-1.26%)
日経225先物は前日比170円安の2万6460円で取引を終了。寄り付きは2万6890円とシカゴ先物清算値(2万6775円)を上回ってギャップアップで始まった。しかし、寄り付きを高値に利益確定の流れが強まると、前場半ばには2万6550円まで下落。その後は2万6590円から2万6680円辺りでの保ち合いが続いていたが、後場半ばにかけて再び売られる形となり、2万6400円まで下げ幅を広げている。
新型コロナウイルスのワクチン供給への期待や米国の年末商戦でのネット通販売り上げの好調が材料視されるなかでギャップスタートとなったが、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されているなか、利益確定の動きが強まったとみられる。TOPIX型の売りが目立ったが、NTTドコモ <9437> の指数構成銘柄除外に伴うリバランス需給が一巡した影響もあるだろう。ただし、それ以上にこれまでの上昇において利益確定の流れが一気に高まったとしてもおかしくなかっただけに、ギャップアップで先週の高値を上回り、2万7000円に接近したことが利益確定のきっかけとなったようである。
週明けの米国市場の動向が注目されるが、グローベックスのNYダウ先物は250ドル安程度で推移している。日経225先物は5日移動平均線レベルで下げ渋る形となったが、TOPIX先物は5日移動平均線を下回って取引を終えている。米国の年末商戦の好調が材料視される一方で、バイデン氏は愛犬と遊んでいて足首を捻挫したと伝わっており、健康面が不安視される可能性もある。また、イラク問題などの地政学リスクも警戒視されやすい。
ワクチン供給への期待は大きいものの、いったん利益を確定させる動きとなるようだと、景気敏感株を中心にマイナス圧力が強まりやすい。この流れがTOPIX型への売りに波及する可能性も出てくるため、NT倍率の上昇傾向が再び強まる展開を想定しておく必要がありそうだ。まずは、週明けの米国市場の動向が注目される。
手口面では、日経225先物はクレディスイスが1470枚、野村が1340枚、ドイツが1240枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2280枚程度の買い越し。TOPIX先物ではSMBC日興が3030枚、モルガンSが1570枚、みずほが1540枚、ドイツが1300枚程度の売り越しに対して、ソジェンが6400枚、BNPパリバが2600枚、バークレイズが1480枚程度の買い越しだった。クレディスイスが久しぶりにまとまったショートポジションを取ってきている。
株探ニュース
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