今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が-0.95%だったのに対して、グロース市場指数は+0.31%、グロース市場250指数は+0.47%と大型株比でしっかり。為替市場でのドル安円高進行で大型株が弱かった一方、為替の影響を受けにくいグロース市場は相対的に強い動きとなった。売買代金は2000億円を割り込むなど、2月上旬から中旬に見られた主力株を中心とした強い動きとはならなかったが、目立った売りは観測されず堅調推移となった。
時価総額上位銘柄では、決算が材料視されてジーエヌアイグループ<2160>が買われ、2020年の上場来高値に迫る動きとなった。このほかの銘柄では、カオナビ<4435>が引き続き買われたほか、2月IPO銘柄の技術承継機構<319A>が上場来高値を更新。一方、BuySell Technologies<7685>は決算を受けて乱高下の末に下落したほか、GENDA<9166>、カバー<5253>も週末にかけて売りに押された。トライアルHD<141A>は上場来安値を更新した。
20日、グロース市場に上場したフライヤー<323A>の初値は、公開価格を73.2%上回る1178円となった。21日、同じくグロース市場に上場したブッキングリゾート<324A>の初値は、公開価格を25.0%上回る1550円となった。初値形成後のフライヤーは利益確定売りが強まったが、ブッキングリゾートはストップ高で取引を終えるなど強い動きとなった。
■リスク回避の売りには警戒
来週の新興市場は、引き続き為替の影響を受けやすい大型株よりは相対的にしっかりとした推移となりそうだが、上値は重くなりそうだ。グロース市場250指数は13日に693.92ポイントをつけた後、やや調整局面を迎えている。売買代金は17日の2185億円をピークに減少していることから、足下の短期的な上昇は一服。一気に値が崩れるようなムードはさほど強まっていないが、大型株同様、欧州情勢などをきっかけとしたリスク回避の売りには警戒したい。
グロース市場250指数が2024年4月以来の700ポイントを狙うには、時価総額が大きいGENDAやカバー、BuySell Technologies、トライアルHDなど主力株の反発が必要となろう。26日が2月決算企業などの権利取り最終売買日となるため、プライム市場の高配当銘柄や優待銘柄に関心が向かいやすいなか、どこまで主力株が戻りを試せるか注目したい。
なお28日には、グロース市場にリカバリーウェアなどコンディショニングブランドを運営するTENTIAL<325A>が上場する。今週上場した2社がともに公募価格を上回る初値形成となったことから、TENTIALにも関心が向かいそうだ。
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