日経平均は5日続伸、一カ月ぶりに終値で36000円台を回復
堅調な米国株の動きを背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始。足元の上昇ピッチの速さや日米協議などが意識されたほか、指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が前日比2%超下落したことなども影響し日経平均は上値の重い展開となった。ただ、大引けにかけてじりじりと値を切り上げた結果、終値ベースでは3月28日以来となる36000円台乗せとなった。
大引けの日経平均は前日比205.39円高(+0.57%)の36045.38円となった。東証プライム市場の売買高は22億8183万株。売買代金は5兆4367億円。業種別では、その他製品、サービス、医薬品、銀行、保険などが上昇した一方、海運、石油・石炭、輸送用機器、パルプ・紙、陸運などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は56.4%、対して値下がり銘柄は39.7%となっている。
日経平均採用銘柄では、25年3月期の連結最終損益を従来予想の160億円の黒字を236億円の黒字(前期は3149億円の赤字)に上方修正した住友ファーマ<4506>がストップ高で比例配分。また、TOTO<5332>、日本電気<6701>、ソシオネクスト<6526>、三菱電機<6503>などが決算を材料に買われた。りそなHD<8308>は証券会社のポジティブなレポートが材料視されて上昇。このほか、ソニーグループ<6758>、荏原製作所<6361>、コンコルディアFG<7186>などが買われた。後場入り後は、前期業績予想の上方修正を発表した住友化学<4005>が一段高。決算を材料に大塚HD<4578>も買われた。
一方、ニコン<7731>が、25年3月期営業利益予想を下方修正したことで売り優勢となったほか、キッコーマン<2801>も今期純利益が前期比で減益となり市場予想も下回ったことなどから売られた。また、マツダ<7261>、SUBARU<7270>、三菱自動車<7211>、トヨタ自動車<7203>など自動車関連はさえない。このほか、日立<6501>、ジェイテクト<6473>、大和証G<8601>などは売られた。後場入り後は、決算内容や減配予想などが嫌気されて商船三井<9104>が急落し、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>が連れ安となった。
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