■業績面を手掛かりとした見直しの動き
■日本郵政、1Q経常利益 22.2%増 2114億円
■前場の注目材料:三菱電機、中国にFA新工場、大連に4棟目、中長期で脱炭素需要増
■業績面を手掛かりとした見直しの動き
13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。12日の米国市場は、NYダウが140ドル安、ナスダックは35ポイント高だった。イランによるイスラエル報復攻撃が差し迫っている可能性が報じられ、地政学的リスクを警戒したした売りが重荷となった。また、重要インフレ指標の発表を控えた調整売りも入った。一方で、値ごろ感からエヌビディアなど、半導体株の一角には買戻しの動きが強まり、ナスダック指数は3日続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比495円高の35545円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。中東の地政学リスクの高まりが重荷となるが、米半導体株が買われた流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることになりそうだ。また、日経平均株価は5日の急落以降はリバウンド基調を継続している。値動きの荒い状況ではあるが、ヘッジファンドのロングポジション解消の動きは一巡したとみられるなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
日経平均株価は先週のリバウンドにより、5日の急落部分およびマド埋めを完了している。短期的には一巡感が意識されやすいところであるが、週足では35089円~35909円のマド埋めを試す展開に向かわせそうである。35000円水準での値固めの動きから、52週線が位置する36000円辺りが次のターゲットとなりそうである。また、決算発表シーズンの中での今回の急落により、業績面を無視したイレギュラーな下落となっていた。決算発表がピークを通過したことから、改めて業績面を手掛かりとした見直しの動きに向かわせやすいだろう。
物色としては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、9日の引け後に決算を発表したところでは、日本郵政<6178>、T&DHD<8795>、四国電力<9507>、小田急<9007>、コニカミノルタ<4902>、三越伊勢丹<3099>、名鉄<9048>、スクエニHD<9684>、ミライトワン<1417>、DOWA<5714>などが注目される。そのほか、地政学リスクへの警戒から、資源株などに短期資金が向かいやすいだろう。
■日本郵政、1Q経常利益 22.2%増 2114億円
日本郵政<6178>が発表した2025年3月期第1四半期業績は、経常収益が前年同期比3.9%減の2兆7358.88億円、経常利益は同22.2%増の2114.49億円だった。傘下のゆうちょ銀行<7182>での運用収益が増加したほか、かんぽ生命保険<7181>でキャピタル損益が改善した。2025年3月期業績は、経常収益が前期比5.9%減の11兆2800億円、経常利益は同13.7%増の7600億円とする計画を据え置いている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(35025.00、+193.85)
・ナスダック総合指数は上昇(16780.61、+35.31)
・1ドル=147.10-20円
・シカゴ日経先物は上昇(35545、大阪比+495)
・SOX指数は上昇(4743.82、+34.37)
・米原油先物は上昇(80.06、+3.22)
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・三菱電機<6503>中国にFA新工場、大連に4棟目、中長期で脱炭素需要増
・住友重<6302>搬送装置拡販、26年度受注2倍600億円、自動化需要取り込む
・渋谷工業<6340>175億円投じ石川に4工場、飲料充填システム・医療機器増産
・日本製鉄<5401>タイに60億円投資、設備増強、熱延製品の品質向上
・双日<2768>船舶解体自動・高速化、蘭社と開発提携
・NEC<6701>大和総研と、金融機関の証券業務向け基幹系システム構築
・JFEHD<5411>JFEエンジニアリング、ニカラグアで橋梁工事受注
・NTN<6472>生産技術に磨き、高効率ジョイント、欧に移植
・デンソー<6902>JERAと連携、火力排熱で水素効率生成
・スズキ<7269>英FTSEのESG銘柄に認定
・新東工業<6339>クリーン環境ラボ開設、表面処理でクラス7相当
・島津製作所<7701>信州大と水由来クリーンエネ社会実装で連携
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 7月国内企業物価指数(前年比予想:+3.0%、6月:+2.9%)
<海外>
・特になし <ST>
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