■くふう <4376> 684円 (+28円、+4.3%)
くふうカンパニー <4376> [東証G]が大幅反発。8日の取引終了後、子会社ロコガイドが運営するチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」の「Googleビジネスプロフィール自動連携サービス」が、ヤマダホールディングス <9831> [東証P]のヤマダデンキ全店で導入されることになったと発表しており、好材料視された。「Googleビジネスプロフィール自動連携サービス」は、小売・流通事業者が「トクバイ」に入稿したチラシ情報を追加工数をかけることなく「Googleビジネスプロフィール」に自動で表示させることができるサービス。今回のヤマダデンキ全店の導入により、ヤマダデンキは、「トクバイ」に入稿したチラシ情報を「Googleビジネスプロフィール」にも自動で掲載し、生活者へ最新の特売情報を届けることができるようになるという。なお、同サービスの家電量販店大手への提供は初となる。
■フジクラ <5803> 1,116円 (+44円、+4.1%)
フジクラ <5803> [東証P]が大幅高で3日続伸。政府による送電線整備が追い風となるとの見方から、足もとで株価は上昇している。また、岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1300円とした。同社は電線メーカー大手で光ケーブルなど情報通信関連に強みを持つ。情報通信やエレクトロニクス事業の好調を受け、11月に23年3月期連結営業利益を500億円から685億円(前期比78.9%増)に増額修正した。足もとでは、戦略商品であるスパイダーウェブリボン(SWR)やラッピングチューブケーブル(WTC)などが伸びている。同証券では、構造改革の一段落で今期からは成長フェーズに転換するとみており、光配線ソリューションビジネスの中期成長性などに期待している。
■Appier <4180> 1,600円 (+60円、+3.9%)
Appier Group <4180> [東証G]が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月15日付で東証グロース市場から東証プライム市場へ市場変更することになったと発表した。指数連動型のパッシブファンドによる買い需要を期待した買いが集まった。同社は企業の販促など経営課題の解決を支援するAI搭載のプラットフォームを提供する。22年12月期の連結業績は、売上収益で前期比51.4%増の191億6900万円、営業損益で2200万円の赤字(前期は11億1700万円の赤字)、最終損益で2億8500万円の赤字(同11億7900万円の赤字)を見込む。
■カプコン <9697> 4,375円 (+120円、+2.8%)
カプコン <9697> [東証P]が反発。同社は9日、シリーズ最新作「ストリートファイター6」を来年6月2日に発売すると発表。期待感が高まるかたちとなったようだ。「ストリートファイター6」は、累計販売本数680万本(9月末時点)を達成した「ストリートファイター5」の続編。新世代の対戦格闘ゲームとして、対戦格闘ジャンルで最高峰のバトル体験に加え、プレーヤーの分身となるアバターを作成してストリートファイターの世界を旅する新モード「ワールドツアー」や、プレーヤー同士が交流する「バトルハブ」を新たに採用するとしている。
■ウイングアク <4432> 2,245円 (+58円、+2.7%)
ウイングアーク1st <4432> [東証P]が反発。9日午前11時ごろ、SCSK <9719> [東証P]とともに、アスクル <2678> [東証P]の経理業務の電子帳簿保存法スキャナ保存要件の対応や業務効率化に向けて、「電子帳簿保存法対応ソリューション」を提供したと発表しており、好材料視された。SCSKはアスクルに電子帳簿保存法に対応した業務デザインの提案からソリューション導入、導入後のサポートまでを一気通貫で提供しており、今回はSAP ERPとウイングアクの電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent 文書管理」や「電子帳簿保存法対応ソリューション」を提供したという。これにより、経理部の決算時期のリモートワーク実施率が約50%と大幅にアップしたとともに、経理部内で年間10万枚の紙の削減を実現したという。
■ラクス <3923> 1,749円 (+43円、+2.5%)
ラクス <3923> [東証P]が4日ぶりに反発。9日午前10時30分ごろ、メールマーケティングサービス「配配メール」の累計導入社数が1万社を突破したと発表しており、好材料視された。メールマーケティングサービス「配配メール」は、メールマーケティングを科学し実践的なノウハウを提供するサービス。07年のリリース以降、中小企業から大手企業まで幅広い企業のメールマーケティングを支援しており、特に「自社独自のノウハウ提供」や「ユーザー意見を取り入れたバージョンアップ」について高評価を得ているとしている。
■ノーリツ <5943> 1,490円 (+34円、+2.3%)
ノーリツ <5943> [東証P]が3日ぶりに反発。8日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1930億円から2135億円(前期比19.8%増)へ、営業利益を50億円から67億円(同2.7倍)へ、純利益を46億円から48億円(同12.4%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を25円から28円へ引き上げたことが好感された。国内事業で部品調達難への対策を実施し、3月以降順次生産高を伸ばして受注残の解消と納期の正常化に努めたことが奏功。また、素材価格が高騰するなか、高付加価値商品の拡販を実施したことも貢献する。なお、年間配当予想は53円(前期83円)となる予定だ。
■鴻池運輸 <9025> 1,572円 (+36円、+2.3%)
鴻池運輸 <9025> [東証P]が3日続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1900円から2300円に引き上げた。同社は幅広い業務を請け負う複合ソリューション事業(業務請負)が主力。11月には23年3月期の連結営業利益を110億円から127億円(前期比23.4%増)に増額修正した。コロナ禍で落ち込んだ空港関連は回復途上だが、構造改革により収益体質が強化されたことなどが寄与し、今期は5期ぶりに最高益を更新する見込みだ。同証券では、今期見通しはやや保守的として128億円へわずかだが上振れを予想。24年3月期の同利益は140億円を見込んでいる。
■三菱重 <7011> 5,428円 (+97円、+1.8%)
三菱重工業 <7011> [東証P]が反発、後場に入り上げ幅を拡大する場面があった。9日、日本とイギリス、イタリアの3ヵ国が次期戦闘機の共同開発に関する首脳声明を発表した。これに関連し、三菱重などが共同開発に参加する見通しだと伝わっており、手掛かり材料となったようだ。報道では日本からは同社のほか、IHI <7013> [東証P]や三菱電機 <6503> [東証P]も参加する見通しとされている。3ヵ国は2035年までに次世代戦闘機を共同開発する「グローバル戦闘航空プログラム」のなかで、防衛産業基盤を一層強化するとともに、デジタル設計や先進的な製造プロセスに関する投資を促す姿勢を示している。米国防省も日本の防衛省との声明で、今回の次期戦闘機の開発に関する協力を支持するとした。
■武田 <4502> 4,091円 (+72円、+1.8%)
武田薬品工業 <4502> [東証P]が4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は8日、自社のデング熱ワクチン「QDENGA(4価弱毒生デング熱ワクチン)」が欧州委員会(EC)から4歳以上を接種対象者として承認されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この承認は、今年10月に欧州医薬品庁(EMA)の欧州医薬品評価委員会(CHMP)から肯定的な見解があったことを受けたもの。デング熱の世界的な発生率は過去20年間で8倍に上昇しており、気候変動と都市化により上昇し続けているという。
■スター精 <7718> 1,706円 (+28円、+1.7%)
スター精密 <7718> [東証P]が3日ぶりに反発。9日午前11時30分ごろ、22年12月期の連結業績予想について、売上高を805億円から860億円(前期比33.6%増)へ、営業利益を108億円から130億円(同75.3%増)へ、純利益を79億円から91億円(同58.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から40円へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの業績が好調に推移したことに加えて、第4四半期も特機事業、工作機械事業ともに引き続き市況が好調に推移するものと見込まれることが要因。また、為替の円安の影響も売上高・利益を押し上げるという。
■フロンテオ <2158> 995円 (+15円、+1.5%)
FRONTEO <2158> [東証G]が3日続伸、一時4ケタ大台を回復した。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主要業務とし、強みとするAI技術を医療などライフサイエンス部門も応用して需要を開拓している。また、更なる業容拡大にも積極的な姿勢を示している。8日取引終了後、経済安全保障におけるサプライチェーン解析AIソリューションの新指標算出技術で特許庁から特許査定通知を受領したことを発表、これを手掛かり材料とする買いが流入した。今回の発表に伴い、同社は新たに顕在化した経済安全保障という課題に直面した企業に対して、今後も戦略的かつ迅速な意思決定を行うためのソリューションを提供する方針を掲げている。
■グリー <3632> 753円 (+11円、+1.5%)
グリー <3632> [東証P]が反発、後場上げ幅を拡大。9日正午ごろ、100%子会社DADANが、国内外の人気作品が読める総合マンガプラットフォームアプリ「DADAN」の配信を開始したと発表しており、好材料視された。アプリ「DADAN」は、国内外の人気マンガ作品を多数取り揃え、縦読み・横読み、フルカラーなどそれぞれの作品に最も適した形で届ける総合マンガプラットフォーム。1話単位で気軽に読み始めたり、無料チケットを利用して読み進められるなど、多様なマンガ作品を読んでもらうきっかけになるサービスを今後の追加機能含め、豊富に取り揃えており、更に今後も順次作品を追加し1年以内に1万作品を掲載予定としている。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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