<株式トピックス>=全般軟調地合いのなか大手不動産が異彩の強さ
市場関係者からは「9月中旬開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを巡り、米株式市場に不透明感が強まっているのに加え、景気減速懸念が強まる中国株価に下げ止まる気配が見えないなか、日本経済自体に対する減速警戒感もささやかれはじめた」との見方が出ていた。
こうした全般軟調地合いのなかで、異彩の強さをみせているのが大手不動産株だ。三井不動産<8801.T>は、8月14日に年初来高値の3879円をつけて以降も3800円を挟んでの頑強な推移。三菱地所<8802.T>は、きのう19日に年初来高値2968円をつけたばかり。住友不動産<8830.T>は、7月9日の安値3982円に次いで同27日の安値4067円で二番底を打って以降、一貫して上昇トレンドを継続している。
内需関連株物色が強まるなか、不動産株には出遅れ感が指摘されている。東京都心の平均空室率は低下基調を持続しており、不動産各社には業績拡大期待が膨らんでいる。市場からはテクニカル面からも不動産株の上昇基調を予想する見方が出ている。SMBC日興証券は19日、三井不の株価が13年12月の高値3830円を上抜いたことを受け「三菱地所、住友不動産販売<8870.T>も追随か」と指摘している。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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