米国株は上昇と外部環境は良好だったものの、前日の大幅高の反動などが影響して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は寄付き後、前日比マイナス圏での推移が続いたが、12時35分に日本銀行の金融政策決定会合の結果が伝わると地合いが一変。「マイナス金利の解除」「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール(YCC))の終了」「上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れの終了」「当面、緩和的な金融環境が継続」とほぼ想定線の内容だったものの、為替は1ドル150円台まで円安ドル高が加速。日経平均は切り返し、大引けで40000円台を回復した。
大引けの日経平均は前日比263.16円高(+0.66%)の40003.60円となった。東証プライム市場の売買高は19億3254万株、売買代金は5兆2007億円。セクター別では、不動産業、鉱業、輸送用機器、ゴム製品、その他金融業などが上昇した一方、海運業、医薬品、銀行業の3セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は75%、対して値下がり銘柄は22%となっている。
日経平均採用銘柄では、住友不動産<8830>、東京建物<8804>、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>、三井不動産<8801>など不動産関連の上げが目立ったほか、クレディセゾン<8253>、三井化学<4183>、ニデック<6594>、デンソー<6902>、トヨタ自<
7203>が上昇した。
一方、川崎汽船<9107>が後場一段安となったほか、大平洋金属<5541>、テルモ<4543>、りそなHD<8308>、NEC<6701>が下落した。また、日経平均ウェートの高いファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>の下げも目立った。日経平均採用以外の銘柄では、ダブル・スコープ<6619>が大幅安。
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