シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではエヌビディアなど半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。25日の大引け後に決算を発表したアドバンテスト<6857>の動向が注目されるが、2026年3月期見通しはコンセンサスを下回ったが、自社株買いの発表がアク抜け的な動きをみせてくることにつながれば、センチメントを明るくさせそうだ。
日経225先物はナイトセッションで36000円を回復してきた。トランプ米大統領の相互関税発動前の水準を回復してくるなか、売り方の買い戻しの動きが強まってくる可能性はありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=143円80銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながりやすいと考えられる。日経平均株価は相互関税を警戒して3月下旬辺りから下落基調を強めていたこともあり、ポジションは売りに傾いているだろう。楽観は禁物ながらも、今後は75日線が位置する37335円辺りが意識されてきそうだ。
もっとも、祝日を前に積極的な売買は手控えられやすく、ショートカバーを意識したインデックスに絡んだ商いのほかは、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすい。なお、25日の引け後に決算を発表したところでは、アドバンテストのほか、日本郵政<6178>、東光高岳<6617>、クラスターT<4240>、ネクストジェン<3842>、NECキャピ<8793>、アンリツ<6754>、マクセル<6810>、ピーシーエー<9629>、インテリックス<8940>などの動向が注目されよう。
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