2026年の日本株相場はどうなる? 「モメンタムが効く」2025年の市場から読み解く投資のヒント
2025年の振り返りと2026年の株式市場の見通しについて、リバーサルとモメンタムという2つの投資概念を軸に解説。日本株は2025年に26パーセントの上昇を記録し、米国株よりも好調なパフォーマンスを示しました。AI関連や半導体関連銘柄が好調を維持する中、投資家はどのような視点で2026年の相場に臨むべきか、具体的なデータと戦略を交えてご紹介します。(※2026年1月7日収録のマネックスYouTube動画に基づく内容です)
2026年相場の見通し!リバーサルとモメンタムの視点から読み解く投資戦略

山口慧太氏(以下、山口):マネックス証券のぐっち~こと山口慧太です。今回は1つのニュースを取り上げるというよりは2025年の振り返りということで、各資産がどのような動きだったのかを整理します。特に日本株を中心に、2025年のパフォーマンスを確認していきたいと思います。
2025年のマーケットの動向を振り返ると、最も高いパフォーマンスを示したのは金でした。2024年から2年連続で、主要資産の中でパフォーマンス1位となっています。
日本株についても比較的堅調に推移し、米国株や他の先進国株を上回るパフォーマンスとなりました。
ーー個人的にも日本株の上昇を肌身で感じた1年でしたが、このように比較すると、米国株よりも日本株のほうが昨年度はパフォーマンスが良かったことが読み取れますね。
山口:日本株はここ数年健全に推移しており、2025年は日経平均で年間26パーセント、2024年も19パーセントと、2割から2割強の上昇となりました。日本株を保有していた方は比較的、資産の拡大を確認できたのではないかと思います。
ーー表にある新興国株について、具体的にどの国が高いパフォーマンスを示したのでしょうか?
山口:新興国株式指数には多くの国が含まれていますが、中でも中国は構成比率が高く、CSI300指数(※)は2025年に17パーセントほど上昇しています。
※上海証券取引所および深圳(セン)証券取引所に上場されている全A株のうち、時価総額および流動性の高い300銘柄で構成されており、中国の株価を代表する指数
特筆すべきなのは韓国で、総合株価指数は約75パーセントとかなり大きく上昇しました。そのほかにも台湾を中心としたハイテク関連銘柄が新興国株指数を押し上げ、2025年は主要資産の中でも2位と、良好なパフォーマンスを示しました。
2025年日経平均構成銘柄のパフォーマンス分析

ーーハイテク株に関連して、日本株も2025年度はAI関連が比較的強かったと思いますが、具体的にどのようなパフォーマンスだったのか詳しく説明してもらえますか?
山口:こちらの表では、日経平均構成銘柄の中から2025年のパフォーマンス上位・下位15銘柄をそれぞれピックアップしています。上位にはおっしゃるとおり、AIや半導体関連銘柄が多く含まれています。AI関連では、データセンター向け需要を背景とした電線・光ファイバー銘柄であるフジクラや住友電気工業が上位に入っています。
また、ソフトバンクグループに加え、半導体関連のレザーテックやアドバンテストも上位15位銘柄として名を連ねています。
一方で下位15銘柄を見ると、業種は多岐にわたり、特定の分野に偏ってはいません。その中であえて挙げると、最もパフォーマンスが低調だったのが日野自動車です。
背景にはさまざまな要因があると思いますが、一部にはアメリカによる関税の影響を受けて業績が振るわなかったことに、株価が反応した面があると考えられます。
2026年の投資視点:リバーサルとモメンタム

ーー2025年度は上位15銘柄にAI関連銘柄や半導体銘柄が比較的多く見られましたが、2026年もこのような流れは続く見通しでしょうか?
山口:2026年も、AI関連をはじめとした足元で好調な銘柄は、引き続き好調に推移すると想定しています。
株式市場の考え方として、リバーサルとモメンタムという概念があります。リバーサルは、過去一定期間において下落が大きかった銘柄が、その後反転して高いリターンを示す傾向のことで、いわゆる逆張りのようなスタンスです。
先ほどのスライドで言うと、下位15銘柄の株価が反転していくところが、リバーサルが効きやすい局面と言えます。

ーー今回で言うと、例えば日野自動車を現在の水準で買い、株価の上昇を待つという考え方でしょうか?
山口:おっしゃるとおりです。リバーサルとは、「日野自動車は下落が大きかったため、いずれ反転する可能性がある」と考え、株価が大きく下落した局面で買いを検討するスタンスです。
一方で、先ほどのスライドで好調と示されていた銘柄のように、過去一定期間に上昇が大きかった銘柄が、その後も勢いを継続してリターンを拡大していくという、一般的に言う順張りの考え方がモメンタムです。今回は、この2つの概念を理解していただければと思います。
過去のデータから見るリバーサルとモメンタムの効果

山口:2026年を見通す上で、2024年のパフォーマンス上位銘柄・下位銘柄が、翌年の2025年にどのような順位になったのかを振り返ります。こちらのスライドでは、2024年のパフォーマンス上位15銘柄について、1年後の2025年のパフォーマンスを示しています。
表の右側にある2025年の順位の列では、全225銘柄のうち上位50パーセント以内、具体的には113位以内の銘柄が黄色でハイライトされています。結果として、2024年の上位15銘柄のうち、過半数が2025年も上位50パーセント以内に入っていることがわかります。
実際、先ほども触れたフジクラは、2024年に1位だったのが2025年には4位となるなど、AI関連や防衛産業といったテーマの銘柄は、翌年も比較的堅調に推移しています。
このことから、過去にパフォーマンスが良かった銘柄はその後も好調を維持しやすい、つまりモメンタムが効いていたことが示唆されると思います。
ーー一方で、三越伊勢丹ホールディングスなどは2024年に堅調だったにもかかわらず、2025年はパフォーマンスがあまり振るわなかった銘柄ですね。
山口:三越伊勢丹ホールディングスのような業種はインバウンド需要の影響を大きく受けるため、長期的な売上高というよりも、日々のニュースをきっかけに売られた面があったのかなと思っています。
このように、2025年にパフォーマンスが良かった銘柄については、2026年もモメンタムが続くと見る戦略を立てることもできます。一方で、2024年にあまりパフォーマンスが振るわなかった銘柄が、2025年にどのような動きを見せたのかを示したのが次のスライドです。

こちらの表は、2024年の下位15銘柄について、2025年のパフォーマンスを示したものです。先ほどの表と同様に、順位の列で黄色でハイライトされている銘柄は、2025年のパフォーマンスが上位50パーセント以内に入ったものを示しています。
この表を見ると2024年にパフォーマンスが振るわなかった銘柄の中でも、2025年に反転しているケースが確認でき、リバーサルが効いていた可能性が示唆されます。ただし、その時々の局面を見極めて判断するというのが一番難しい点でもあります。
そのため、単に株価が下落した銘柄を買うのではなく、PBRやPERといった他の指標と比較しながら、「売られすぎではないか」と判断できる銘柄を選ぶことで、リバーサルの効果を捉えやすくなると考えています。
投資戦略の立て方:個人投資家の視点から
ーー個人で投資する際に、リスク分散のためにもリバーサルとモメンタムを両方考慮したほうが良いのでしょうか? それとも、今年はモメンタムが効くというお話のように、モメンタムにフォーカスして投資計画を立てたほうが良いのでしょうか?
山口:その質問にズバッと回答することは難しいですが、私は今、モメンタムという戦略は重視しつつも、パフォーマンスが下がっている銘柄を買わないという考え方は持っていません。
大きな流れとしては、これまで上昇してきた銘柄が引き続き上がりやすい局面もある一方で、下がりすぎている銘柄については「適正な水準に対して売られすぎなので、ここで買っておくべき」というような、リバーサルの戦略を取るべきタイミングにも多々出会うと思います。そのような時はしっかり買いに向かって良い局面だと思います。
そのように、モメンタムかリバーサルかのどちらか一方に振り切るのではなく、それ以外の指標も勘案しながら、例えば「配当利回りが3パーセントを超えてきたので検討しよう」といった判断ができると思います。
2026年のことを考える上で、ある程度市場の流れに任せて順張りをしつつ、2025年のパフォーマンスが振るわなかった銘柄、例えばオリエンタルランドや資生堂など個人投資家に人気のある優待銘柄については、下がっている局面で優待目的で買うというのもありだと思います。
日本企業の2026年業績見通し

山口:2026年も大きな流れとしてはモメンタムが続くとお話ししていますが、その理由の1つとしては、日本企業の業績が引き続き堅調に推移する見込みが高いということです。
こちらの表は、TOPIXを構成する企業を集計した業績予想(EPS成長率見通し)です。2025年については、まだ業績を開示していない企業もあるため先行き予想も含まれますが、2026年から2027年にかけてもだいたい2桁、9パーセントから10パーセント程度の増益が見込まれています。
このように業績が堅調に伸びていくことで、業績面でのモメンタムが株価を押し上げていく可能性があり、これが「モメンタムが効く」と言える理由です。そのため、現時点では市場の流れに沿って順張りしていく戦略は、非常に確度の高い見方だと考えられます。
ーーグラフの濃い青色で示された「最新」のところが、2026年1月5日時点のもので、EPS成長率が10パーセント前後となっています。この水準は安定成長と見て良いのでしょうか?
山口:EPSが2桁成長を維持できるというのは、比較的評価できる内容だと思います。
2026年の投資戦略まとめ
山口:今回のお話をまとめると、基本的に順張りで良いのではないかという見通しですが、投資に活かしていただきたい考えとして、リバーサルとモメンタムがあります。
実務的には、1ヶ月から数ヶ月といった短期スパンでは、リバーサルが効きやすいという見方が一般的です。一方で、1年程度の中期サイクルだと、先ほどお話ししたような業績を背景としたモメンタムが効いてきます。
日々株式投資をされている方であれば、下がりすぎていると判断した局面で買いを入れ、リバーサルを狙うというのも合理的な投資手法だと思います。一方で、中長期目線の投資家の中には、仕事などの関係で日々相場を細かく見ながら機動的に売買するのが難しい方も多いと思いますので、そのような場合は、基本的には順張りで対応する考え方で良いというイメージです。
ご自身のスタンスもあると思いますが、そのような点を踏まえて、1つの考え方として覚えていただき、参考にしていただければ幸いです。
(※マネックス証券Webサイト「2026年の注目イベント」のパートについては割愛します)
今年の相場を読み解く視点
山口:今回は、リバーサルやモメンタムという株式市場の考え方について解説しました。相場の局面によって効き方が変わるものではありますが、ご自身の投資スタイルと合わせて参考にしていただければと思います。
この銘柄の最新ニュース
マネックスGのニュース一覧- 信用残ランキング【買い残減少】 SB、三菱重、三菱UFJ 2026/01/25
- 週間ランキング【業種別 騰落率】 (1月23日) 2026/01/24
- 2026年の金融相場はどうなる? 「PERが割高化しやすい」米国株投資の新たな局面 2026/01/22
- 2026年の資産評価 1999年以来の2%超の国債利回りで「金利のある世界」の復活へ 2026/01/20
- 前日に動いた銘柄 part1 第一稀元素化学工業、KG情報、ミツバなど 2026/01/20
マーケットニュース
おすすめ条件でスクリーニング
マネックスグループの取引履歴を振り返りませんか?
マネックスグループの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは
※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。