日経平均株価
始値 23110.74
高値 23370.91(10:56)
安値 23096.79(09:00)
大引け 23295.48(前日比 +318.35 、 +1.39% )
売買高 11億8777万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2263億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は6日ぶりに急反発、上げ幅は300円を超える
2.前週末の米株市場は新型コロナの感染拡大を嫌気して下値模索
3.東京市場は前週末に急落しており、空売りの買い戻しが優勢に
4.10月の財新中国製造業PMIが堅調で投資家心理改善に寄与
5.全体売買代金は2兆2000億円台で4日連続2兆円台上回る
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比157ドル安と反落した。米国の新型コロナウイルス感染拡大が警戒されたほか、アップルなど主力IT関連株が急落したことが嫌気された。
週明けの東京市場では、前週末の米株安に追随せず主力株中心に幅広く買い優勢の地合いとなり、日経平均株価は300円を超える上昇となった。
2日の東京市場は、朝方から広範囲に買いが先行した。前週末の米国株市場では新型コロナウイルスの感染者数の増加が再び加速していることなどを嫌気、NYダウやナスダック総合指数が揃って下落した。しかし日経平均は最近では米主要株指数の動きと連動しにくくなっている。東京市場では企業の決算発表が相次ぐなか、好決算発表銘柄を買う動きが全体指数を支えている。取引時間中に発表された10月の財新中国製造業PMIが、好不況の分かれ目である50を上回ったことも市場心理にプラスに働いた。また、米大統領選の投開票をあすに控え、大統領選通過後は全体相場が高くなるとの観測が空売り玉を買い戻す動きにつながり、全体相場の押し上げに寄与したとの見方も出ていた。東証1部の売買代金は前週半ばを境に厚みが加わっている。本日は2兆2000億円台で、これで4営業日連続2兆円を上回った。
個別では、任天堂<7974>が商いを伴い上昇、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>なども買われた。エムスリー<2413>が上値指向となり、KDDI<9433>も高い。JT<2914>も上げ足も目立った。スミダコーポレーション<6817>がストップ高目前まで上昇したほか、トプコン<7732>が急騰、ワコム<6727>、デジタルアーツ<2326>なども値を飛ばした。タケエイ<2151>、マキタ<6586>などが大きく買われ。アイティメディア<2148>も水準を切り上げた。
半面、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が冴えず、Zホールディングス<4689>は大きく値を下げた。村田製作所<6981>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>なども冴えない。ISID<4812>がストップ安で売り物を残したほか、テクマトリックス<3762>も急落し一時値幅制限いっぱいに売られた。スクロール<8005>も大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約90円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、アドテスト <6857> 、ヤマトHD <9064> 、ファストリ <9983> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約46円。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)陸運業、(2)金属製品、(3)鉄鋼、(4)電気・ガス業、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)電気機器、(3)小売業、(4)石油石炭製品、(5)その他製品。
■個別材料株
△デジアーツ <2326>
企業向け中心にソフト販売好調で上期2ケタ増収増益。
△JT <2914>
業績上方修正や抜群の高配当利回りを評価。
△住友化 <4005>
医薬品出荷堅調で21年3月期営業利益予想を上方修正。
△ガイシ <5333>
21年3月期業績予想の増額修正を好感。
△牧野フ <6135>
自社株買いと21年3月期業績予想の上方修正を好感。
△住友重 <6302>
半導体関連需要が想定以上で21年3月期業績予想を上方修正。
△マキタ <6586>
工具需要拡大で21年3月期税引き前を一転増益に上方修正。
△テノ.HD <7037> [東証M]
12日付で東証1部に市場変更。
△トプコン <7732>
4~9月期営業赤字もコンセンサス上回る改善。
△日通 <9062>
国際貨物の輸送需要伸長で21年3月期経常を一転増益に上方修正。
▼ISID <4812>
第3四半期過去最高営業益も通期予想据え置きで失望感。
▼Tホライゾン <6629> [JQ]
M&A一時費用を計上で上期営業利益83%減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スミダコーポ <6817> 、(2)トプコン <7732> 、(3)ワコム <6727> 、(4)アプラス <8589> 、(5)デジアーツ <2326> 、(6)ワコールHD <3591> 、(7)ランド <8918> 、(8)日通 <9062> 、(9)宮地エンジ <3431> 、(10)タケエイ <2151> 。
値下がり率上位10傑は(1)テクマト <3762> 、(2)竹本容器 <4248> 、(3)イー・ギャラ <8771> 、(4)ISID <4812> 、(5)エイジア <2352> 、(6)スクロール <8005> 、(7)GセブンHD <7508> 、(8)SMN <6185> 、(9)ZHD <4689> 、(10)電算システム <3630> 。
【大引け】
日経平均は前日比318.35円(1.39%)高の2万3295.48円。TOPIXは前日比28.62(1.81%)高の1607.95。出来高は概算で11億8777万株。東証1部の値上がり銘柄数は1622、値下がり銘柄数は497となった。日経ジャスダック平均は3537.99円(9.02円安)。
[2020年11月2日]
株探ニュース
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