1日の米国市場は続伸。ダウ平均は90.99ドル高(+0.23%)の39087.38ドル、ナスダックは183.02ポイント高(+1.14%)の16274.94、S&P500は40.81ポイント高
(+0.80%)の5137.08で取引を終了した。商業不動産セクターへの懸念が再燃し、寄り付き後はまちまち。その後、2月ISM製造業景況指数や2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に大幅悪化したため利下げ期待が再開、さらに、根強い人工知能(AI)関連需要への期待にハイテクセクターが続伸し、相場全体を押し上げた。ダウも上昇に転じ、終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは連日で史上最高値を更新し終了した。
米国株上昇を受けて、東京市場は大型株を中心に買い優勢で取引を開始した。日経平均は寄付きから史上初の40000円台に乗せる展開に。東エレク<8035>が上場来高値を更新し日経平均をけん引した一方、プライム市場の中小型株は下落しTOPIXは伸び悩むなど歪な地合いとなった。ただ、日経平均の大台突破を受けて取引活況は継続、東証プライム市場の売買代金は3兆円を超えた。
日経平均採用銘柄では、東エレク以外、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体株の上げが目立った。また、三越伊勢丹<3099>、オリンパス<7733>、SUMCO<3436>、キーエンス<6861>が上昇した。日経平均採用以外では、さくらインターネット<3778>、野村マイクロ・サイエンス<6254>が引き続き大幅高。
一方、先週急騰したディー・エヌ・エー<2432>が反落したほか、川崎汽船<9107>、ヤマトホールディングス<9064>の下げが目立った。また、あおぞら銀行<8304>、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>など銀行株がさえない。
セクターでは、パルプ・紙、鉱業、電気機器、不動産業、精密機器などが上昇した一方、海運業、空運業、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、陸運業などが下落した。
東証プライム市場の6割超の銘柄が下落しており、前場の終値時点でのNT倍率は14.82倍まで拡大。1月以降よく見られた日経平均優勢の地合いとなっている。前場終値時点の25日移動平均線との乖離率は+6.74%と短期的な過熱感を示す+7%には届いていない。一方、200日移動平均線との乖離率は+20.98%と既に+20%を超えていることから、日経平均の上昇一服はそろそろと見ておいた方が良さそうだ。後場は、東エレクなど半導体株が上げ幅を維持できるか注目したい。
<AK>
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