米国株は高安まちまちだったものの、決算発表後のマイクロソフトが時間外でやや売られたことから、東京市場は半導体などハイテク関連がさえないスタート。日経平均は35700円で取引を開始したが、売り一巡後は、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>が下げ幅を縮小。また、朝方に発表された1月の日本銀行の金融政策決定会合での「主な意見」公表を受けて、4月マイナス金利解除の可能性が高まったとの見方が一段と高まったことから銀行株が上昇。大引けにかけて、日経平均は切り返す展開となった。
大引けの日経平均は前日比220.85円高(+0.61%)の36286.71円となった。東証プライム市場の売買高は17億1296万株、売買代金は4兆5332億円だった。セクター別では、銀行業、電気・ガス業、不動産業、その他金融業、保険業などが上昇した一方、石油・石炭業、鉱業、海運業、金属製品の4セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は73%、対して値下がり銘柄は24%となっている。
日経平均採用銘柄では、決算を受けてコマツ<6301>、キヤノン<7751>が買われたほか、コマツの上昇が刺激材料となり、先週末に決算発表した日立建機<6305>も買われた。また、10年債利回りが今年最高水準の0.75%まで上昇したことから、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>のほか、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>など地銀株も上昇した。日経平均採用以外では、24年3月期第3四半期最終損益が黒字転換したことで、第一工業製薬<4461>がストップ高となった。
一方、24年3月期業績予想の下方修正と期末配当予想の減額が嫌気されてアルプスアルパイン<6770>が急落。また、太陽誘電<6976>、横河電機<6841>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も下落した。日経平均採用以外では、24年12月期業績が連続減益見通しとなったことでVコマース<2491>が大幅反落となったほか、アンリツ<6754>
も通信計測の受注減少を要因とした通期業績下方修正が嫌気されて売られた。
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