日経平均は3日続伸、39000円手前で失速もプラス圏を維持
6000万株)で前場の取引を終えている。
2日の米国株式市場は、「レーバーデー」の祝日のため休場。為替市場でも、祝日のため主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。ドル・円は下げ渋り。一時147円17銭まで買われた後、146円81銭まで下落したが、146円91銭で取引終了。
為替が一時1ドル147円台をつけたことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日終値を上回ってスタートし39000円手前まで上昇したが、さすがに手掛かり材料難が意識されて上げ幅を縮小。前日比プラス圏は維持したが、日経平均の前場の上下の値幅は240円ほどに留まったことから、プライム市場の売買代金は1.6兆円と低水準となった。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に、NTTデータグループ<9613>、NEC<6701>、長谷工コーポレーション<1808>が買われた。また、金利上昇を受けて、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>など金融株が上昇。このほか、サッポロHD<2501>、三菱ケミG<4188>、富士通<6702>、ヤマトHD<9064>などが買われた。
一方、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>など半導体関連の一角が下落。このほか、フジクラ<5803>、HOYA<7741>、ディスコ<6146>、川崎重<7012>、IHI<7013>などが売られた。
業種別では、銀行業、保険業、陸運業、繊維製品、情報・通信業などが上昇した一方、精密機器、海運業、機械、非鉄金属、ゴム製品の5セクターのみ下落した。
ランチタイムの為替は1ドル146円70銭台と円安基調は一服。金融株の上昇を受けてTOPIXが相対的に強い動きを示していることから、後場もTOPIX優位の地合いとなりそうだ。目立った売買材料に欠ける展開のため、日経平均は75日移動平均線が位置する38646円水準を大引けで上回って終われるかが注目されよう。
<AK>
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