米国株高にも関わらず、東京市場は前日の大幅反発の反動が先行し利益確定売りで取引を開始した。日経平均は38400円台まで下落したが、売り一巡後はメガバンクなど金融株が買われるなど大型株がじりじりと上げ幅を広げる展開となり、日経平均は切り返す格好に。後場も小動き推移で売買代金は3.5兆円と商い閑散となったが、
高値引けで取引を終えるなどしっかりとした動きは確認できた。
大引けの日経平均は前日比298.15円高(+0.77%)の38903.68円となった。東証プライム市場の売買高は15億8652万株。売買代金は3兆5920億円。業種別では、銀行、証券・商品先物取引、その他金融、鉱業、非鉄金属などが上昇した一方、ガラス・土石、金属製品、輸送用機器の3セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は77.4%、対して値下がり銘柄は19.6%となっている。
日経平均採用銘柄では、足元さえなかったIHI<7013>、川崎重工<7012>、三菱重工<7011>など防衛関連銘柄が買われたほか、三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>、みずほFG<8411>、三井住友FG<8316>など金融株も上昇。このほか、古河電工<5801>、エムスリー<2413>、日東電工<6988>、コニカミノルタ<4902>、フジクラ<5803>、アステラス製薬<4503>などが買われた。
一方、中国事業が落ち込んだことで最終減益見通しを発表したTOTO<5332>が大幅安となったほか、カシオ<6952>、ニデック<6594>など中国関連銘柄の一角も売られた。前日の大幅高の反動が先行し中外製薬<4519>が売られた。このほか、トクヤマ<
4043>、キリンHD<2503>、スズキ<7269>、高島屋<8233>などが下落した。
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