米国市場でハイテク株が下落したことなどから、東京市場は売り優勢で取引を開始。為替が1ドル152円台前半と円高ドル安に振れたことなども影響して、日経平均は38500円台でスタートした後は下げ幅を拡大した。決算が嫌気されてレーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>が急落するなど半導体株の下げが目立った。後場も日経平均はじり安の展開となり、一時38000円台を割り込む場面も見られるなど全面安となった。
大引けの日経平均は前日比1027.58円安(-2.63%)の38053.67円となった。東証プライム市場の売買高は19億9628万株。売買代金は4兆4905億円。業種別では、非鉄金属、輸送用機器、電気機器、化学、機械などが下落した一方、ガラス・土石のみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は13.3%、対して値下がり銘柄は85.3%
となっている。
日経平均採用銘柄では、市場コンセンサスを大幅に下回ったことでレーザーテックがきつい下落となったほか、ソシオネクスト、富士通<6702>、ニコン<7731>、住友重<6302>も決算内容が嫌気されて売り優勢となった。また、フジクラ<5803>、古河電工<5801>など電線株も弱い。このほか、資生堂<4911>、ソフトバンクG<9984>、日本電気硝子<5214>、東京エレクトロン<8035>などが売られた。後場は、決算を発表したSUBARU<7270>が一段安となった。
一方、決算が材料視されて三菱電機<6503>、パナソニックHD<6752>の上げが目立ったほか、イオン<8267>との資本業務提携や株式分割などを発表した京成電鉄<9009>
が大幅高。また、千葉銀行<8331>、りそなHD<8308>、しずおかFG<5831>、コンコルディアFG<7186>など銀行株はしっかり。このほか、ジェイテクト<6473>、日本ガイシ<5333>、ニチレイ<2871>、協和キリン<4151>などが買われた。後場は決算を材料に旭化成<3407>が上昇。
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