日経平均は続落。112.26円安の22652.42円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場でNYダウは6日ぶりに反落し、134ドル安となった。複数の主要企業の決算内容が嫌気されたほか、自動車関税を巡り米欧双方が強硬姿勢を示したことも貿易摩擦への警戒感につながった。また、トランプ大統領は連邦準備理事会(FRB)の利上げについて「好ましくない」などとも発言し、為替市場では円相場が一時1ドル=112円台前半まで上昇。本日の東京市場では米株安や円高を嫌気した売りが先行して30円安からスタートした。寄り付き後は円高一服を受けてプラスに転じ、22869.98円(105.30円高)まで上昇する場面もあった。しかし、中国人民銀行が人民元の基準値を対ドルで約1年ぶりの元安水準に設定すると、米株価指数先物の急落とともに日経平均も一時22560.17円(204.51円安)まで下落した。
値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位は電通<4324>となり、2銘柄で日経平均を約32円押し下げたほか、ソフトバンクG<9984>やファナック<6954>なども続いた。19日の米国市場で、本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードや貿易摩擦への懸念からSOX指数が軟調であったことを受けて、東京市場でもハイテク株が手がけにくい状況となっている。
一方、値上がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位は第一三共<4568>となったほか、コナミHD<9766>や太陽誘電<6976>、東海カーボン<5301>などがそれに続いた。東海カーボンは、2018年12月期の連結営業利益が、前期比6倍となる700億円超になりそうだとの業績観測報道が伝わった。内容自体はサプライズに欠けていたものの、週初からさえない動きが続いたこともあり、順調な業容拡大を見込んだ買いが優勢となったもよう。
*11:30現在
日経平均株価 22652.42(-112.26)
値上がり銘柄数 58(寄与度+42.37)
値下がり銘柄数 164(寄与度-154.63)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9433> KDDI 3149 40 +8.91
<4568> 第一三共 4778 111 +4.12
<9766> コナミHD 5670 110 +4.08
<6976> 太陽誘電 3575 105 +3.90
<2502> アサヒ 5604 75 +2.78
<2503> キリンHD 3040 56.5 +2.10
<4543> テルモ 6290 20 +1.48
<2801> キッコーマン 5390 40 +1.48
<5301> 東海カ 2090 34 +1.26
<8801> 三井不 2782.5 29 +1.08
<2914> JT 2968 28 +1.04
<4911> 資生堂 8400 28 +1.04
<2282> 日本ハム 4295 30 +0.56
<9005> 東急 1900 28 +0.52
<7751> キヤノン 3564 9 +0.50
<7186> コンコルディア 554 13 +0.48
<4901> 富士フイルム 4521 12 +0.45
<9022> JR東海 22890 110 +0.41
<8267> イオン 2224 10.5 +0.39
<4063> 信越化 10560 10 +0.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<8035> 東エレク 18835 -495 -18.37
<4324> 電通 4675 -375 -13.91
<9984> ソフトバンクG 9690 -68 -7.57
<6954> ファナック 21175 -185 -6.86
<6971> 京セラ 6296 -89 -6.60
<6367> ダイキン 13105 -155 -5.75
<6988> 日東電 7934 -146 -5.42
<4523> エーザイ 11040 -145 -5.38
<6762> TDK 11680 -130 -4.82
<6857> アドバンテ 2462 -62 -4.60
<9983> ファーストリテ 52550 -120 -4.45
<9613> NTTデータ 1276 -22 -4.08
<6506> 安川電 3685 -100 -3.71
<6098> リクルートHD 3180 -27 -3.01
<6305> 日立建 3590 -75 -2.78
<6301> コマツ 3178 -68 -2.52
<9735> セコム 8464 -60 -2.23
<5713> 住友鉱 3820 -119 -2.21
<7267> ホンダ 3294 -29 -2.15
<5108> ブリヂストン 4174 -44 -1.63
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