日経平均株価
始値 21576.36
高値 21612.67(09:05)
安値 21500.32(10:17)
大引け 21584.50(前日比 +133.65 、 +0.62% )
売買高 10億3392万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9134億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、米株高と中国株上昇を追い風に上値指向を継続
2.前日の米株市場では半導体関連が上昇、東京市場も同セクターが高い
3.2月の貿易収支は中国向け輸出増加で安心感、ただ朝方は上値に重さ
4.機関投資家の決算対策売り重荷も先物への買い戻しで日経平均再浮上
5.東証1部全体の8割の銘柄が上昇も、全体売買代金は2兆円に届かず
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは138ドル高と3日続伸した。半導体やIT関連を中心とするハイテク株が上昇したほか、米中通商協議の進展に対する期待が高まったことで買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、前日の米株高を受けて買い優勢で始まり、前場取引時間中はいったん日経平均株価が伸び悩んだものの、その後は中国株などの上昇を横目に再び上値指向となり高値圏で売り物を吸収した。
18日の東京市場は、前週末の米国株市場では景気減速懸念の後退で半導体などハイテク関連を軸に主要指数が上昇、これを受けて本日の東京市場も主力輸出株から中小型株まで幅広く買いを呼び込む形となった。寄り前に発表された2月の貿易収支は5ヵ月ぶりの黒字で中国向け輸出も月次で増加に転じた。もっともこれを除いて国内に買い手掛かり材料と呼べるものは少なく、寄り後は期末を控えた機関投資家の決算対策売りにいったん伸び悩む場面もあった。その後中国・上海株や香港株をはじめアジア株が軒並み高に買われ、海外ヘッジファンドなどの短期資金が株価指数先物に買いを入れたこともあり、全体相場も再び上昇基調を取り戻した。セクター別には33業種中、鉱業を除きほぼ全面高。東証1部全体の約8割の銘柄が上昇したが、売買代金は2兆円に届かなかった。
個別では、任天堂<7974>が売買代金首位で終始買い優勢だったほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。ZOZO<3092>も商いを伴い高い。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連が上昇した。資生堂<4911>、花王<4452>が値を上げ、楽天<4755>も買いを集めた。メディカルシステムネットワーク<4350>、トリケミカル研究所<4369>がいずれも急伸、ヤマシンフィルタ<6240>も値を飛ばした。三井ハイテック<6966>なども高い。
半面、キーエンス<6861>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も値を下げた。大日本住友製薬<4506>が売られ、スズキ<7269>も下落した。アグレ都市デザイン<3467>が急落、ラサ工業<4022>の下げも目立った。石川製作所<6208>が利食われ、TATERU<1435>も売りに押される展開となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 、大日本住友 <4506> 、セブン&アイ <3382> 、電通 <4324> 。押し下げ効果は約24円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は鉱業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他製品、(2)金属製品、(3)化学、(4)証券商品先物、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)パルプ・紙、(3)陸運業、(4)小売業、(5)医薬品。
■個別材料株
△丸善CHI <3159>
今期経常は1%増で2期連続最高益更新へ。
△エニグモ <3665> [東証M]
今期経常は14%増で2期連続最高益更新へ。
△スキヤキ <3995> [東証M]
今期経常は54%増で2期ぶり最高益更新へ。
△メディシス <4350>
いちよし経済研究所が投資判断「A」でカバレッジを開始。
△トリケミカル <4369>
今期経常は11%増で5期連続最高益、3円増配へ。
△ACCESS <4813> [東証M]
前期配当を9期ぶり復配、今期経常は2%増益へ。
△洋刃物 <5964> [東証2]
フェローテク <6890> [JQ]と資本業務提携。
△アイリック <7325> [東証M]
3月末を基準日として1株を2株に株式分割へ。
△ミツウロコG <8131>
8.52%の自社株消却、今期配当を2円増額。
△ワットマン <9927> [JQ]
今期経常を一転10%増益に上方修正、配当も10円増額。
▼アグレ都市 <3467>
今期経常を一転48%減益に下方修正、配当も10円減額。
▼高見サイ <6424> [JQ]
今期経常を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メディシス <4350> 、(2)トリケミカル <4369> 、(3)ヤマシン―F <6240> 、(4)マルマエ <6264> 、(5)ミサワホーム <1722> 、(6)サニックス <4651> 、(7)IRジャパン <6035> 、(8)CKサンエツ <5757> 、(9)三井ハイテク <6966> 、(10)ホーチキ <6745> 。
値下がり率上位10傑は(1)アグレ都市 <3467> 、(2)丸三 <8613> 、(3)リズム <7769> 、(4)水戸 <8622> 、(5)ラサ工 <4022> 、(6)松風 <7979> 、(7)三星ベ <5192> 、(8)サニーサイド <2180> 、(9)フジオフード <2752> 、(10)アジュバン <4929> 。
【大引け】
日経平均は前日比133.65円(0.62%)高の2万1584.50円。TOPIXは前日比11.05(0.69%)高の1613.68。出来高は概算で10億3392万株。東証1部の値上がり銘柄数は1695、値下がり銘柄数は385となった。日経ジャスダック平均は3449.14円(22.34円高)。
[2019年3月18日]
株探ニュース
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