■株式見通し:英国のブレグジット問題が手控え要因に
■前場の注目材料:高砂熱、2Q上方修正 営業利益75.0億円←43.0億円
■住友商、初の観測衛星輸出、ベトナム向け事業費200億円
■英国のブレグジット問題が手控え要因に
21日の日本株市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。18日の米国市場では、NYダウが255ドル安となった。医薬品のジョンソン&ジョンソンと航空機メーカーのボーイングがNYダウを押し下げた格好であり、これについての影響は限られよう。しかし、欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したものの、10月19日の英議会で同案が先送りされたため、10月末に英国が合意なくEUを離脱する公算が高まり、不安定な相場展開になろう。
英国は離脱期限を10月末から2020年1月末まで延長するようEUに要請する書簡を送ったが、英首相は「10月末離脱」の公約の実現をあきらめていない。ブレグジット問題を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。また、祝日を挟むこともあり、新たなポジションは取りづらい面もあり、商いは膨らみづらいだろう。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の22490円だが、英国の離脱案の採決先送りは織り込まれていないため、これにサヤ寄せする反応は期待しづらい。ただし、円相場は1ドル108円40銭台で推移しており、若干円高に振れて推移しているものの、108円台での底堅さが意識されており、売り込みづらくさせるだろう。また、米企業決算が本格化しているほか、祝日明け以降は国内でも決算発表が本格化してくるため、米国同様、決算を手掛かりとした業績相場への流れが意識されやすいだろう。
米国ではマイクロソフトの決算が予定されており、引き続きクラウドの成長が確認されるようだと、国内におけるクラウドやサブスクリプションなどの関連銘柄への波及が意識されやすいだろう。また、アマゾンの決算も予定されており、良好な決算ともなれば、FANGなどの物色が再燃する可能性が出てくることも考えられ、国内の主要なハイテクセクター等への支援材料になる展開も意識されやすい。
日経平均は22500円を挟んでのこう着が見込まれる中、まずは5日線を上回っての推移が意識されやすいだろう。売り優勢も底堅さが意識される局面においては、決算を手掛かりとした関連銘柄への広がりに期待したいところである。
■高砂熱、2Q上方修正 営業利益75.0億円←43.0億円
高砂熱<1969>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益は従来の43億円から75億円に上方修正しているコンセンサス(67億円程度)を上回っている。大阪府や名古屋市で、採算の良いホテルや百貨店のリニューアル工事が増えた。訪日外国人の伸びを背景に改装に伴う需要が増えている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(22492.68、+40.82)
・シカゴ日経225先物は上昇(22490、大阪比+30)
・米長期金利は低下
・米追加利下げ観測
・日銀のETF購入
・株安局面での自社株買い
・アサヒ<2502>清涼飲料の生産効率化、名古屋に新ライン
・住友商<8053>初の観測衛星輸出、ベトナム向け事業費200億円
・川重<7012>4輪バギーを北米投入
・加賀電<8154>ジオサインに出資
・東亜合成<4045>「アロンアルフア」がギネス世界記録
・積水ハウス<1928>ハノイに技能訓練施設、支援体制充実
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:00 9月貿易統計(予想:+540億円、8月:-1435億円)
<海外>
・カナダ総選挙
<SF>
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