東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは海運、空運、石油石炭、化学、電気機器、建設、ゴム製品が小じっかり。半面、電力ガス、陸運、水産農林、ガラス土石、パルプ紙、証券が軟調。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、アステラス薬<4503>が堅調。一方で、KDDI<9433>、東エレク<8035>、中外薬<4519>が重石に。
16日の米国市場は9月小売売上高が予想外の減少となり、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、複数の企業が経済成長見通しを下方修正したものの、決算を材料視する流れから底堅さが意識されていた。米中摩擦の不透明要因よりは、本格化する決算を手掛かりとした業績相場に移行していると考えられる。個別決算で指数が大きく振らされる相場展開にはなりづらく、米国市場においても底堅い相場展開が意識されそうだ。
そのため、日本株においても今後本格化する決算を前に、需給面が良好な銘柄についてはポジションをニュートラルにする流れから、買い戻しが強まりやすいところでもある。日経平均の年初来高値水準でのこう着が続くようだと、押し目待ち狙いによる上値追いの流れにもつながりやすいところである。商いが膨らみづらく、インデックス売買に振らされやすい状況ではあるが、需給面では買い戻しが意識されやすいだろう。
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