東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の7割強を占めている。セクターでは石油石炭、鉱業、海運、金属製品、鉄鋼、卸売など資源関連の強さが目立っている。一方で、空運、陸運が小幅に下落。指数インパクトの大きいところでは、TDK<662>、東エレク<8035>、日東電<6988>、信越化<4063>が堅調。半面、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、ユニファミマ<8028>が重石となっている。
日経平均は買い一巡後は上げ幅を縮める展開ではあるが、25日線を上放れてきているところでもあり、戻り待ちの売りも意識されやすいところであろう。注目されていた中国の経済指標については、概ね予想通りの内容であり、押し目買い意欲は強いとみられる。とはいえ、米株高がけん引する格好であるため、週明けの米国市場が休場となると、手掛けづらさが意識されやすいところである。
その他、日銀金融政策決定会合が22-23日に開かれる。政策面では現状維持がコンセンサスではあるが、市場の一部ではETF買入れ比率について、225型を引き下げ、TOPIX型を引き上げるのではないかとの見方がされている。ファーストリテの弱い動きも警戒されるため、黒田総裁会見を見極めたいとの模様眺めも強まりやすいところであろう。そのため、物色はサンバイオ<4592>など、材料性のある中小型株に値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
<AK>
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